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ポストヒューマン

新しい人文学に向けて

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ポストヒューマン理論入門の決定版!

近年「思弁的実在論」と並んで盛んに論じられている〈ニュー・マテリアリズム〉の動向の震源地のひとつであり、ジュディス・バトラー以降のフェミニズム理論を牽引する世界的に著名な理論家、ロージ・ブライドッティの初邦訳書、待望の刊行。



【ためし読み】
本書の「序 Introduction」を全文公開いたしました。 → こちらより

【イベント】
◆「ロージ・ブライドッティ特別講演会 今日の人文学における人間なるものとは何か?」
日時:2019年6月4日(火)18:30~20:30
会場:東京藝術大学上野キャンパス 音楽学部5-109教室
詳細はこちら

◆「ロージ・ブライドッティ氏講演 FOUR THESES ON POSTHUMAN FEMINISM」
日時:2019年6月6日(木)18:30~20:30
会場:東京大学駒場キャンパス18号館4F コラボレーションルーム1
司会:飯田麻結(ロンドン大学ゴールドスミス校)
使用言語:英語(通訳なし)
事前予約不要、入場無料

◆「Posthumanities in Asia: Theories and Practices」
日時:2019年6月8日(土)~9日(日)
会場:関西大学梅田キャンパス
※ロージ・ブライドッティの基調講演は6月8日(土)の16:40~18:40になります
詳細はこちら

【メディア掲載】
・公明新聞(5月6日号)に書評掲載(評者:哲学者・山口大学教授 小川仁志さん)
・表象文化論学会ニューズレター『REPRE』36号に門林岳史さん「人形とポストヒューマン」が掲載されました。
・表象文化論学会ニューズレター『REPRE』36号に福田安佐子さんによる本書の紹介文が掲載されました。

【本書の内容】
「人新世」の時代において、そして、テクノロジーに媒介されたグローバル資本主義経済の時代において、人間たちはかつてと同じ「人間性」を保持しているとみなしうるのか?

ひるがえって、「人新世」の時代においてかつての「人間性」を保持することが望みえないのだとすれば、どのような新たな「人間性」をアファーマティヴな(=多様な他者に開かれた)ものとして思い描きうるのか?

かつて理想として思い描かれた近代・西洋・白人・男性的な人間像と、
それを支えてきた旧来の人文主義と人間中心主義に異議を突きつけ、
バイオテクノロジー、ロボット工学、軍事技術から、グローバル資本主義や環境問題にいたるまで「ポストヒューマン」の問題系について包括的に議論する。

現代における私たち人間の生について考察し、
新しい人文学(ヒューマニティーズ)のかたちを描き出す
幅広い射程を有する「ポストヒューマン」理論の最重要著作、待望の邦訳。

目次

謝辞

第一章 ポスト人文主義──自己を越える生
反ヒューマニズム
人間の死、女性の脱構築
ポスト世俗的転回
ポストヒューマンの課題
批判的ポストヒューマニズム

第二章 ポスト人間中心主義──種を越える生
地球警報
動物への生成変化としてのポストヒューマン
代償的ヒューマニズム
地球への生成変化としてのポストヒューマン
機械への生成変化としてのポストヒューマン
非〈一〉の原理としての差異
結論

第三章 非人間的なもの──死を越える生
いくつかの死にかた
生政治を超えて
法医学的社会理論
現代の死‐政治について
死をめぐるポストヒューマン理論
ある主体の死
知覚不可能なものへの生成変化
結論──ポストヒューマンの倫理について

第四章 ポストヒューマン人文学───理論を越える生
不調和の制度的パターン
二一世紀の人文学
ポストヒューマン的批判理論
人文学の「適切」な主題は「人間」ではない
グローバルな「マルチ」ヴァーシティ

結論
ポストヒューマンな主体性
ポストヒューマンの倫理
アファーマティヴな政治
ポストヒューマン的な、あまりにも人間的な

訳注
訳者あとがき
参考文献
索引

PROFILE

【著者略歴】
ロージ・ブライドッティ(Rosi Braidotti)
1954年イタリア生まれ、オーストラリア育ち。フェミニズム理論家、哲学者。オーストラリア国立大学、ソルボンヌ大学などで学び、1988年よりユトレヒト大学にて、女性研究プログラム創設時メンバーとして教鞭を執る。ユトレヒト大学女性研究オランダ研究学校の創設時ディレクター(1995–2005)、ユトレヒト大学人文学センターの創設時ディレクター(2007–2016)などを歴任。著書として本書の他に『不協和のパターン』(1991)、『ノマド的主体──現代フェミニズム理論における身体化と性的差異』(1994)、『メタモルフォーゼ──生成変化の唯物論的理論に向けて』(2002)、『トランスポジションズ──ノマド的倫理について』(2006)など。

【訳者略歴】
門林岳史(かどばやし・たけし)
1974年生。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。関西大学文学部映像文化専修准教授。専門はメディア論、表象文化論。著書に『ホワッチャドゥーイン、マーシャル・マクルーハン?──感性論的メディア論』(NTT出版、2009)、訳書にマクルーハン、フィオーレ『メディアはマッサージである──影響の目録』(河出文庫、2015)、リピット水田堯『原子の光(影の光学)』(共訳、月曜社、2013)。共著・分担執筆として『身体と親密圏の変容』(大澤真幸編、岩波書店、2015)、『映画とテクノロジー』(塚田幸光編、ミネルヴァ書房、2015)など。

大貫菜穂(おおぬき・なほ)
1982年生。立命館大学大学院先端総合学術研究科博士課程修了、博士(学術)。現在、京都造形芸術大学および神戸松蔭女子学院大学非常勤講師、立命館大学生存学研究センター客員研究員。専門は美学芸術学、身体装飾・改造論、タトゥー論、表象文化論。近著に「無辺のカンヴァスと対峙すること──イレズミにおける身体と彫師の聯絡」『Core Ethics』(第14号、2018)。共著・分担執筆として『傑作浮世絵コレクション 歌川国芳 遊戯と反骨の奇才絵師』(河出書房新社、2014)。

篠木涼(しのぎ・りょう)
1978年生。立命館大学大学院先端総合学術研究科博士課程修了、博士(学術)。団体職員。専門は視覚文化論、心理学史。主な論文として「「送り手」「受け手」の誕生──南博の社会心理学と戦後日本におけるマス・コミュニケーション研究成立の一側面」(『立命館人間科学研究』第37号、2018)、「『時計じかけのオレンジ』によって引き起こされた行動主義をめぐる「イメージ」への影響──1960―70年代における行動主義心理学と行動療法への批判を中心に」(『立命館人間科学研究』第35号、2017)。

唄邦弘(ばい・くにひろ)
1979年生。神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了、博士(文学)。現在、京都精華大学特別研究員。専門は芸術学、先史美術。主な論文として「日常のなかのゲーム/ゲームのなかの日常」(『ユリイカ』2017年2月号)、「イメージの生成からアンフォルムな痕跡へ──バタイユのラスコー解釈の可能性」(『美学芸術学論集』第11号、2015)。

福田安佐子(ふくだ・あさこ)
1988年生。京都大学大学院人間・環境学研究科後期博士課程在籍。日本学術振興会特別研究員(DC2)。専門はホラー映画史、表象文化論。主な論文に「ゾンビ映画史再考」(『人間・環境学』第25号、2016)、「ゾンビはいかに眼差すか」(『ディアファネース 芸術と思想』第4号、2017)、「呪いは電波にのって──スティーヴン・キングのゾンビと「見えないもの」」『ユリイカ』(2017年11月号)。

増田展大(ますだ・のぶひろ)
1984年生。神戸大学大学院人文学研究科博士課程退学、博士(文学)。現在、立命館大学映像学部講師。専門は写真史・映像メディア論。主な著書に『科学者の網膜──身体をめぐる映像技術論:1880-1910』(青弓社、2017)、共著・分担執筆として『スクリーン・スタディーズ』(光岡寿郎・大久保遼編著、東京大学出版会、2019)、『インスタグラムと現代視覚文化論』(レフ・マノヴィッチ他著、BNN新社、2018)、『ポケモンGOからの問い』(神田孝治・遠藤英樹・松本健太郎編、新曜社、2018)、『映像文化の社会学』(長谷正人編著、有斐閣、2016)など。

松谷容作(まつたに・ようさく)
1976年生。神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了、博士(文学)。國學院大學文学部准教授。専門は美学、映像文化論。主な論文に「環境内存在としてのコンピュータ──コンピュータを介した経験の更新についての一考察」『総合文化研究所紀要』第34号(2017)など。共著・分担執筆として『スクリーン・スタディーズ』(光岡寿郎・大久保遼編、東京大学出版会、2019)、『手と足と眼と耳──地域と映像アーカイブをめぐる実践と研究』(原田健一・水島久光編、学文社、2018)、『映像文化の社会学』(長谷正人編、有斐閣、2016)など。

ポストヒューマン
新しい人文学に向けて

ロージ・ブライドッティ=著|門林岳史=監訳|大貫菜穂、篠木涼、唄邦弘、福田安佐子、増田展大、松谷容作=共訳

  • 四六判上製|352頁|本体:3,000円+税|ISBN 978-4-8459-1725-9

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