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フィールド・レコーディング入門

響きのなかで世界と出会う

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「録音」が開く、聴覚の新たな地平

木々のざわめきに、都市の喧騒に、民族音楽の背後に、固体を伝う振動に、水中の音環境に、私たちは何を聞き取ることができるのか?

実践と鑑賞を通じて、音の可能性を拡張する画期的音響文化論!


2000年代以降、小型軽量で廉価なデジタル・レコーダーの登場、そしてSNSの台頭により、フィールド・レコーディングという言葉を目にする機会がますます増えてきました。とくに昨今は新型コロナウイルスの状況下において、「音」や「聴くこと」について人々の関心が高まりつつあります。

フィールド・レコーディングは、現代音楽やサウンド・アートの文脈、60年代末からつづくサウンドスケープと環境音楽、90年代では音響派ブームのなかで取り上げられる機会の多かった音楽ジャンルであると同時に、人類学・民族音楽学などの学術の領域での研究手法として、そして電車や野鳥の録音をするような趣味としても広くおこなわれてきたものです。
しかし、こうした文脈をまとまった形で取り上げ解説される機会は多くはありませんでした。

フィールド・レコーディングには響きとしての音楽的な面白さだけでなく、その音が生じる場所の歴史や生態環境、録音者の視点といった文脈が深く結びついています。

本書は、こうしたフィールド・レコーディングが歩んできた様々な文脈を統合したうえで、その全体像を捉え直し、歴史、理論、実践方法を1冊で知ることができる内容となっています。現在的な視点からフィールド・レコーディングを網羅的に紹介し、そのすべてが理解できる国内で初めての1冊です。

★フィールド・レコーディングより深く知るためのディスク&ブックガイド、
柳沢英輔×佐々木敦(思考家)×角田俊也(サウンド・アーティスト)による鼎談を収録

ブックデザイン:大田高充
カバー写真:エレナ・トゥタッチコワ

本書で紹介した音源は下記のウェブサイトで聴くことができます。
http://www.kaminotane.com/2022/04/01/19378/


【パブリシティ掲載】
・「読売新聞」(2022年5月8日付朝刊)に掲載いただきました。
・「サウンド&レコーディング・マガジン」(2022年7月号)に掲載いただきました。
 〈フィールド・レコーディングを知る最適の一冊〉(評 横川理彦さん)
・「朝日新聞」(2022年5月22日付朝刊)の連載〈後藤正文の朝からロック〉でご紹介いただきました。
 “録音スタジオ以外の場所で音や音楽を収録するフィールド・レコーディングの実践だけでなく、録音に関する様々な視座が紹介されていて面白かった”
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15304472.html
・後藤正文さんがパーソナリティのJ-WAVE「TOPPAN INNOVATION WORLD ERA」(2022年6月12日)に著者・柳沢英輔さんが出演しました。
・「レコード・コレクターズ」(2022年7月号)に掲載いただきました。
 〈マイクを向け編集することの本質を繊細に言語化〉(評 西村直晃さん)
・「アイデア」(2022年7月号)に掲載いただきました。
・「intoxicate」(2022年6月号)に著者・柳沢英輔さんのインタビュー記事を掲載いただきました。
 〈音によってとらえなおされる世界の豊かさに出会う〉(interview 畠中実さん)
・「日本経済新聞」(2022年6月25日付朝刊)に書評を掲載いただきました。
 〈奥深い音の世界 垣間見る〉(評 栗原裕一郎さん)
・J-WAVE「RADIO SAKAMOTO」(2022年7月3日)でご紹介いただきました。
・「京都新聞」(2022年7月27日付)に著者・柳沢英輔さんのインタビュー記事を掲載いただきました。
 〈録音から立ち上がる豊かな世界〉
・「週刊読書人」(2022年8月5日付)に書評を掲載いただきました。
 〈めくるめく音の世界へのいざない〉(評 島村一平さん)



多くの皆様より賞賛の声をいただいています!

柳沢英輔さんの著書『フィールド・レコーディング入門』素晴らしいです! 今まで英語文献しか無かった部分もしっかりフォローされてます。佐々木敦さんと角田俊也さんとの鼎談、エレナ・トゥタッチコワさんのカバー写真、いずれも感動です。読後に音の可能性が広がります。
──蓮沼執太(音楽家)

面白かった! 音とは何か、音を聴くとは、場所、空間、響き、人間の事象に対する認知とは、といった側面から人文書としても読める気がしました。
著者はサブライム・フリーケンシーズからもリリースしている方で、実践に基づいた分かりやすく過不足ない内容。
昔からハンディレコーダーを使い、様々な音を録音し自分の音楽にも取り入れていましたが、もっと違ったマイクなども試してみたいとも思っていた私には、バッチリの参考になる一冊でした!
──やけのはら(DJ/ラッパー/トラックメイカー)

今後長らくこの分野での参照項になるような素晴らしい書籍ですね。読む人のフィールドレコーディングへの興味がどのようなものであっても、深く遠くまで導いてくれるような。
──サンガツ(音楽家)

本書に登場するアーティスト(一部)
アラン・ローマックス、アンガス・カーライル、クリスティーナ・クービッシュ、クリス・ワトソン、スティーブン・フェルド、トム・ローレンス、ピーター・キューザック、フランシスコ・ロペス、マリー・シェーファー、ヤニック・ドビ etc...

目次

まえがき
第1章 フィールド・レコーディングとは何か
第2章 環境の響きを録る
第3章 音楽の響きを録る
第4章 聞こえない音を録る
第5章 音のフィールドワーク
第6章 録音の編集と作品化

|コラム1| マイクロフォンとステレオ録音の方式(1)
|コラム2| マイクロフォンとステレオ録音の方式(2)
|コラム3| レコーダーとマイクの設置(1)
|コラム4| レコーダーとマイクの設置(2)
|コラム5| フィールド・レコーディング初心者のためのヒント

|付録1| 鼎談「フィールド・レコーディングをめぐって」
       柳沢英輔×佐々木敦×角田俊也
|付録2| ディスク&ブックガイド

あとがき
初出一覧・参考資料
索引

略歴

【著者】 柳沢英輔 (やなぎさわ・えいすけ)
東京都生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。博士(地域研究)。同志社大学文化情報学部助教を経て、現在、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科特任助教。主な研究対象は、ベトナム中部地域の金属打楽器ゴングをめぐる音の文化。著書に『ベトナムの大地にゴングが響く』(灯光舎、2019年、第37回田邉尚雄賞受賞。日経新聞、読売新聞、ミュージックマガジンなど書評、インタビュー掲載多数)。共訳書に『レコードは風景をだいなしにする』(デイヴィッド・グラブス著、フィルムアート社、2015年)。

フィールド・レコーディング入門
響きのなかで世界と出会う

柳沢英輔=著

  • 四六判|304頁|定価 2,400円+税|ISBN 978-4-8459-2124-9

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