〈現代演劇〉のレッスン

拡がる場、越える表現

鈴木理映子/フィルムアート社編集部=編
発売日
2016年6月13日
本体価格
1,700円+税
判型
四六判・並製
頁数
192頁
ISBN
978-4-8459-1603-0
Cコード
C0074
備考
品切

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日本の〈現代演劇〉を知りつくすための入門書&決定版!
演劇の「環境・社会」「表現」「経済・経営」で、何が起きているのか。最新の動向を、歴史的文脈を踏まえトータルに考察!

◎巻頭対談〈演劇は21世紀をどう生き残るか?〉
平田オリザ × 相馬千秋

アート、ダンス、マンガなどの他分野との融合、場や観客との関係性…日本の演劇は今、早いスピードで変化し、また多様化している。
本書では、このような演劇環境全体の動向を概観することで、現代における「文化」としての演劇を捉え直す。

日本の演劇界を牽引する劇団やその作品の考察にとどまらず、フェスティバルや文化政策、助成金制度など、社会学的なアプローチも網羅されている。歴史的文脈も踏まえつつ演劇を総合的に捉えた本書は、入門者にとっては決定的な一冊となるだろう。

劇団員や劇作家などの「作り手」、劇場運営者や行政関係者、そして演劇をもっと知りたい・楽しみたいと考えている「受け手」、それぞれどの立場から読んでも、新たな発見がある。

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寺山修司/TPAM/チェルフィッチュ/劇場法/キラリふじみ/岸田國士戯曲賞/東京デスロック/状況劇場/リミニ・プロトコル/2.5次元/地点/利賀フェスティバル/Port B/etc…
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【執筆陣】
平田オリザ(劇作家・演出家)、相馬千秋(アートプロデューサー)、藤井慎太郎(演劇学、文化政策学)、岩城京子(演劇ジャーナリスト)、森山直人(演劇批評家)、大堀久美子(編集者、ライター)、藤原ちから(批評家、編集者)、島貫泰介(ライター、編集者)、さやわか(ライター、物語評論家)、林立騎(翻訳者、演劇研究者)、片山正夫(公益財団法人セゾン文化財団)、田嶋結菜(劇団「地点」)、松井憲太郎(富士見市民文化会館 キラリふじみ)、三好佐智子(プロデューサー)、長島確(ドラマトゥルク、翻訳者)

目次

Introduction
〈現代演劇〉のレッスンの前に[鈴木理映子]

Discussion
演劇は21世紀をどう生き残るか? [平田オリザ×相馬千秋]

Basic Work 1 演劇と環境・社会[藤井慎太郎・岩城京子・森山直人]
・演劇にとっての「環境」
・「社会」に応答する日本の現代演劇史
・「フェスティバル」の歴史と理念

Basic Work 2 拡がる「場」[相馬千秋・大堀久美子・藤井慎太郎]
・市街劇
・日本のリージョナルシアター
・海外における日本演劇の受容

Expanded Work 1 越える「表現」[島貫泰介・藤原ちから・さやわか・林立騎]
・アートと演劇
・ダンスと演劇
・マンガと演劇
・観光と演劇

Expanded Work 2 演劇と経済・経営[片山正夫・松井憲太郎・田嶋結菜]
・助成金制度
・劇団の経営
・公共劇場の経営

Style 現代演劇を知るためのキーワード15[藤原ちから・鈴木理映子]
・戯曲
・新劇
・アングラ演劇
・現代口語演劇
・身体論
・ポストドラマ演劇
・サイトスペシフィック
・コミュニティアート
・アーティスト・イン・レジデンス
・プロデュース公演
・レパートリー・システム
・劇場法
・アウトリーチ
・バリアフリー
・アジア

Add 〈年表〉日本の現代演劇

Q&A 演劇をめぐる9の質問[長島確・三好佐智子・鈴木理映子]
・作品選びに迷ったときは、どうすればいいですか?
・演劇にも、小説でいう「芥川賞」や「直木賞」ってありますか?
・シェイクスピアの劇って観ておくべきですか?
・海外の演劇って日本で観られるんですか?
・演劇にも「言葉の壁」はあるのでしょうか?
・演劇って誰でもできるんですか?
・劇団の人たちってどのように生計を立てているのですか?
・演劇の経営って一般企業とどう違いますか?
・演劇の世界にも「キュレーター」っているんですか?

プロフィール

[編著 ]
鈴木理映子(すずき・りえこ)
ライター、編集者。演劇誌『シアターガイド』編集長を経て、2009年よりフリー。演劇専門誌、広報誌、公演プログラムでの取材・執筆のほか、『F/Tドキュメント』、『ポストドラマ時代の創造力』(白水社)などの編集を担当。青山学院大学「ACL現代演劇批評アーカイブ」の開設に携わる。NPO法人芸術公社ディレクター、青山学院大学非常勤講師、新国立劇場企画サポート委員