
創造性とイノベーションは法によって加速する
水野祐=著
四六判/ソフトカバー|344頁|定価 2,200円+税|ISBN 978-4-8459-1605-4
アフターインターネット時代の文化と社会を駆動する
新しい法の設計論。
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様々なメディアで取り上げられています!
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★電ファミニコゲーマーにて、著者のインタビューが掲載されました!
「RMT、ポケストップ勝手設置、ゲーム実況…って違法? 注目の法律家がネットで論争の話題を丁寧に回答してみた」
http://news.denfaminicogamer.jp/kikakuthetower/170619
★AMPにて、著者のインタビューが掲載されました!
「身近な「ルール」を自覚し、柔軟に解釈することから変革は始まる――法律家・水野祐」
https://amp.review/talk/mizuno_tasuku/
★ダ・ヴィンチ 7月号 〈この本にひとめ惚れ〉にて、吉田ユニさん(アートディレクター)に紹介されました!
★東洋経済オンラインにて、著者のインタビューが掲載されました!
「「リーガルデザイン」は世界をどう変えるのか 法律のグレーゾーンはビジョンで乗り越えよ」
http://toyokeizai.net/articles/-/173529
★ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル 5/27の回にて、加藤基さん(リトルモア)に紹介されました!
★INNOVATION WORLD(J-WAVE)にて、著者がゲスト出演をしました !
「弁護士・水野佑が登場。新しい法の考え方「リーガルデザイン」を徹底解剖!」
★美術手帖 6月号にて紹介されました!
★日本経済新聞4/29号 朝刊にて紹介されました!
「ネット時代の著作権法考える」
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO15873520Y7A420C1MY6000/
★WEBRONZA(朝日新聞社)にて、田中敏恵さん(文筆家)に紹介されました!
「新しい法律のとらえ方示す水野祐『法のデザイン』
規制ではなく創造性や革新性を高める武器としてのリーガルデザインを説く弁護士の著作」
http://webronza.asahi.com/national/articles/2017032200008.html
★サンデー毎日(4/2増大号)「サブカル本の真骨頂」にて、武田砂鉄さん(ライター)に紹介されました!「創作の多様性を確保する武器として使うべき」
http://mainichi.jp/articles/20170321/org/00m/040/023000c
★J-WAVE「ACOUSTIC COUNTY」にて、「蓮沼執太が選ぶ一冊」として紹介されました!
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2017/02/u-zhaan-2.html
★デザイン情報サイト[JDN]にて、おすすめ書籍として紹介されました!
https://www.japandesign.ne.jp/books/2017/03/27163/
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インターネット・カルチャーと法が交錯するなかで、今何が起きているのか?
よりよい社会や文化をいかに設計していけるのか?(そして、本当によい社会、豊かな社会とは果たして何なのか?)
本書では、アフターインターネット時代における、法をとりまく環境を考察し、国家が一方的に定めるルールに従うのではなく、自発的にルールメイキングしていくための、「法」×「デザイン思考」=「リーガルデザイン」という新しい考え方提唱する。
法律や契約などの法は、私たちの自由を規制し、創造性やイノベーションを阻害する、と思いがちだが、果たして本当に法の役割は規制のみだろうか。逆に、創造性やイノベーションを加速するための「潤滑油」のように法を捉え、そのような視点で上手に設計することはできるのではないか。
音楽、出版、アート、写真、ゲーム、ファッション、二次創作から、不動産、金融、家族、政治まで。
本書は、クリエイターの“自由”を守り、表現を加速させる気鋭の弁護士が、インターネット・カルチャーと法が交錯する中で見る現代の社会と文化の風景を素描する、法律を媒介とした社会設計論であり文化論である。
★TBS系列「情熱大陸」、NHK Eテレ「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」にも出演した注目の若手弁護士が、主体的にルールを作ること、あるいは、それを自分の手の中に取り戻し、「萎縮」や「規制」ではなく、法を積極的に「活用」してくための知恵と勇気を授ける、「僕らの時代の法のデザイン本」の登場!
社会のルールたる法は、私たちの生活において欠かせないものである。ルールを意識するということは、メタな視点から物事を俯瞰することでもある。私はこれが「リーガルマインド」の真髄だと考えているが、それはあらゆる物事がネットワークでつながるアフターインターネット時代においてとりわけ重要な視点となってきている感覚がある。
大切なことは、ルールは時代とともに変わっていく/変わっていくべきという認識と、ルールを「超えて」いくというマインドである。ルールを超えていくことは、ルールを破ることを意味しない。ルールがどうあるべきかということを主体的に考えて、ルールに関わり続けていくことを意味する。ルールを最大限自分寄りに活かすことは知性の証明に他ならない。
(本書「イントロ」より抜粋)
イントロ 21世紀の法律家から見える風景
第一部
リーガルデザイン総論│法により創造性やイノベーションを加速させることは可能か
1 はじめに 情報化社会に取り残される法
2 アーキテクチャ 情報化社会の新しい行動原理
3 コモンズ 創造性、イノベーションの源泉となる「余白」
コモンズという「余白」/コモンズを考慮した制度設計/侵食されるコモンズ/コモンズを確保する制度設計
4 リーガルデザイン 創造性、イノベーションを加速させるための新しい法の設計論
リーガルデザインの思想/リーガルデザインの端緒/リーガルデザインの射程
5 第一部のおわりに 法という社会のOSを更新するために
第二部
リーガルデザイン各論│各分野の考察から
1 音楽
2 二次創作
3 出版
4 アート
5 写真
6 ゲーム
7 ファッション
8 アーカイヴ
9 ハードウェア
10 不動産(建物、土地、都市)
11 金融
12 家族
13 政治
第二部のおわりに 「なめらかな社会」における法の役割とは
アウトロ 複雑な社会を複雑なまま受容するために
水野祐(みずの・たすく)
弁護士(シティライツ法律事務所)。Arts and Law 代表理事。
クリエイティブ・コモンズ・ジャパン(特定非営利活動法人コモンスフィア)理事。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(リーガルデザイン・ラボ)。京都精華大学非常勤講師。FabLabJapan Networkなどにも所属。IT・クリエイティブ・まちづくり分野の法務に従事しつつ、官公庁で委員会の委員やアドバイザーなども務める。好物は電子音楽と色気のある映画、カレーなど。
著書に『クリエイターのための渡世術』(ワークスコーポレーション、共著)、『オープンデザイン参加と共創から生まれる「つくりかたの未来」』(オライリー・ジャパン、共同翻訳・執筆)、『デジタルで変わる宣伝広告の基礎』(宣伝会議、共著)、『秩序なき時代の知性』(ポプラ新書、佐藤優との対談)、『これからの僕らの働き方』(早川書房、インタビュー)などがある。
ドミニク・チェン=著
マット・メイソン=著|玉川千絵子、八田真行、鈴木沓子、鳴戸麻子=訳
水野大二郎+ファッションは更新できるのか?会議実行委員会=編
田中浩也、門田和雄=編著|渡辺ゆうか、津田和俊、岩嵜博論、すすたわり、水野大二郎+太田知也、松井茂、久保田晃弘、城一裕=著
上木原弘修、横尾俊成、後藤寛勝=著
ジョン・クプレナス+マシュー・フレデリック=著|美谷広海=訳
江渡浩一郎+くとの=編・著