シネマ・ガレージ

廃墟のなかの子供たち

森直人=著
発売日
2006年9月
本体価格
1,700円+税
判型
四六判・並製
頁数
240頁
ISBN
978-4-8459-0694-9
Cコード
C0074
備考
品切

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ロックンロール的映画批評、の先にあるもの。
「流行通信」「QJ」「メンズノンノ」などで活躍し、若者から圧倒的支持をもつ森直人による映画批評!
<いま>を呼吸する純粋な共感と、時代をシフトする最新映画ワールド!

ロックンロール的映画批評、の先にあるもの。
これを読んだら映画を観たくなる…
いや、映画を観るよりオモシロイ。
(松尾潔 音楽プロデューサー/コラムニスト)

目次

1章 廃墟のなかの子供たち
・ 無様な人間たちの切なさが、たまらない!
・ みそっかす人間のフェミニンな優しさが。
・ W・アレン、愛するN.Y.を去る
・ この世は地獄だよ。なあ。
・ 九〇年代、この微妙な感じ。
・ Everything Means Nothing to Me
・ リバー・フェニックスの幻影を追って
〈トラスト〉する愛に、涙がとまらない。
・ ひたすら、ソフィーへの愛を
・ 知らないうちにストレスたまってない?
・ ギャロの髪が、風にそよぐだけで……
・ なんとかなりますよ!
・ 心に刺さったナイフをもつ男、豊田利晃
・ ガキが笑う、この世のすべてを何も知らず…
・ しょっぱい記憶とクラピッシュ!
・ 人生の中であがくことの地獄

2章 僕たちのアヴァンギャルド
・ PV監督たちの表現に注目!
・ 理屈を体現するヴィジュアル!
・ チャン・イーモウの頭のなか
・ ジャンク・フードがアメリカ帝国主義を暴く!
・ タランティーノの呪縛から逃れて
・ ソフィア嬢にみる「育ちの良さ」という才能
・ 狂気のリアリズムで迫る垂直アクション!
・ 世界最先端の大傑作誕生!
・ M・ゴンドリーの華麗な映像絵巻プレイ
・ 宇宙人的な感性に酔え。
・ 「アメリカ映画」と「ど根性ガエル」をサンプリングする男、石井克人
・ MV発→SF行きの映像列車は、ゆるやかに
・ 超アッパーなポップ・ミュージカル
・ 僕は、堤幸彦になりたい。
・ ラブとエロスとアートの残酷な循環
・ ゴダール流「若気の至り」を遊び尽くせ!

3章 シネマ・ガレージ批評
・ 作家と批評家の熾烈な関係
・ フラットな世界とカート・コバーンの自殺以降の風景
・ 『イージー・ライダー』から始まった、ロック「物語」
・ 『セカチュー』『NANA』の大ヒットに「物語」映画の復権をみる
・ 60、70年代「日本製映画」は、いかに甦るか
・ 映画のライナーノート

プロフィール

[著]
森直人
1971年8月22日和歌山県和歌山市生まれ。映画批評/雑文業。
近畿大学文芸学部卒業後、数年のニート生活を経て上京。編著に『21世紀シネマX』『日本発映画ゼロ世代』(フィルムアート社)、共著に『面白いDVDの本』(太田出版)『ミニシアター・ガイド』(エスクァイア・マガジン・ジャパン)など。ほか、「流行通信」「QJ」「メンズノンノ」などで活躍し若者から圧倒的支持をもつ。