爆発的ヒット『感情類語辞典』の「性格版」が登場!
頑固、悲観的、わがまま……共感を呼び、応援したくなる「ネガティブ」キャラのすべて。
小説家、脚本家、漫画家、演出家、俳優……そして「人間」そのものを見つめ直したい方、必携!
ネガティブ因子を増幅させて
プラス要素に転換する!
それがドラマだ!
ドーーーーーン!
──藤子不二雄Ⓐ(漫画家)「臆病な人物」のはずが、話の途中でぶれてしまう。
この辞典は、そんな創作の悩みを解決するだろう。
──飯間浩明(国語辞典編纂者、『三省堂国語辞典』編集委員)
悪役は主人公の鏡だ。魅力的な悪役は、物語に深みを与え、ときに主人公の影を薄くしてしまうほどの強力な光を放つこともあります。
人は誰もがポジティブな要素だけで成り立っているのではありません。むしろ、ネガティブな要素にこそ魅力が隠されています。たとえば、不安定な心の変化や成長、葛藤などについて理解し、それらの考察によって登場人物を描写することで、より強度のあるストーリーが生まれるのです。
本書では、人間の「欠点」について考えられる要因や、関連する行動・態度・思考などを通して、キャラクターのネガティブな属性について学ぶことができます。実際の文学や映画作品にみられる事例も豊富に紹介し、小説家や脚本家にとってはわかりやすく、創作者以外の方にとっても登場人物に照らし合わせて楽しむことができる内容です。
あえてキャラクターの暗い面に対して光を投げかける本書は、そのネガティブな面だけではなく、ポジティブな面も知ることで、魅力的な「欠点」づくりを目指す1冊です。また、ネガティブな人物を鮮明に描くことで、ポジティブな人物をより輝かせることもできます。物語を深みのあるものにするだけでなく、読者の日常生活においても自分自身の性格を見つめ直すことにおいて役立つでしょう。
◎『ネガティブ編』では、106項目の「ネガティブな属性」を取上げています。
◎イラスト:小山健
関連リンク
メディア掲載
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日経新聞 4/9号夕刊にて特集が組まれました!
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フジテレビ ホウドウキョク にて特集されました!
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読売新聞(7月17日朝刊)でご紹介いただきました。
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『ダ・ヴィンチ』(2016年10月号)「この本にひとめ惚れ」において、佐渡島庸平さんにご紹介いただきました。
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ブッククラブ回発行「News Letter Vol.103」にてご紹介いただきました。
目次
序文:キャロリン・カウフマン博士(心理学博士)
1. 魅力的なキャラクターとは
2. 欠点はこうして形成される
3. 心の成長における欠点の役割:旅路を複雑にするもの
4. 人間関係における欠点の役割:衝突を生みだすもの
5. ゼロからのキャラクター創作
6. 悪役と欠点
7. キャラクターの欠点における大事な要素
8. キャラクターの欠点を明かす方法
9. ありがちな落とし穴:欠点を持つキャラクター創作は難しい
本書について
【ネガティブ項目】
無神経/依存症/反社会的/無気力/冷淡/意地悪/幼稚/生意気/強迫観念が強い/挑戦的/支配的/臆病/残酷/皮肉屋/防衛的/計算高い/不正直/不誠実/いい加減/失礼/つかみどころがない/邪悪/浪費家/狂信的/気まぐれ/愚か/忘れっぽい/軽薄/小うるさい/噂好き/欲張り/気むずかしい/だまされやすい/傲慢/とげとげしい/生真面目/偽善的/無知/せっかち/衝動的/不注意/優柔不断/頑固/抑制的/不安症/理不尽/無責任/嫉妬深い/手厳しい/知ったかぶり/怠け者/男臭い/操り上手/被害者意識が強い/物質主義/大げさ/いたずら好き/病的/口うるさい/重い/神経質/詮索好き/執拗/神経過敏/妄想症/完璧主義/悲観的/独占欲が強い/先入観が強い/見栄っ張り/ふしだら/強引/反抗的/向こう見ず/恨みがましい/荒っぽい/注意力散漫/自滅的/わがまま/自己中心的/薄っぺらい/甘ったれ/けち/頑固/卑屈/迷信深い/疑い深い/要領が悪い/気分屋/小心者/寡黙/協調性が低い/がさつ/非倫理的/恩知らず/知性が低い/うぬぼれ屋/くどい/執念深い/暴力的/激しやすい/意気地なし/不満げ/引っ込み思案/仕事中毒/心配性
■付録1 キャラクターの欲求と自分につく嘘の事例集
■付録2 キャラクター創作のための逆再生フローチャート
■付録3 キャラクターの欠点ピラミッド
索引
『性格類語辞典 ポジティブ編』に掲載されているポジティブ属性リスト
プロフィール
[著]
アンジェラ・アッカーマン(Angela Ackerman)
ベッカ・パグリッシ(Becca Puglisi)
アンジェラ・アッカーマンは主にミドルグレード・ヤングアダルトの読者を対象に、若い世代の抱える闇をテーマにした小説を書いている。SCBWI〔児童書籍作家・イラストレーター協会〕会員である。ベッドの下にモンスターがいると信じ、フライドポテトとアイスクリームを一緒に食し、人から受けた恩をどんな形であれほかの人に返すことに尽くしている。夫と2人の子ども、愛犬とゾンビに似た魚に囲まれながら、ロッキー山脈の近く、カナダのアルバータ州カルガリーに暮らす。
ベッカ・パグリッシはヤングアダルト向けのファンタジー小説、歴史フィクションの作家であり、雑誌ライター。SCBWI会員である。太陽が輝くフロリダ州南部に暮らし、好きなことは映画鑑賞、カフェイン入りドリンクを飲むこと、体に悪い食べ物を食べること。夫と2人の子どもと暮らす。
アンジェラ、ベッカはともに多くの作家と作家志望者が集まるウェブサイト「Writers Helping Writers(前身は「The Bookshelf Muse」)」を運営している。豊かな文章を書くにあたり参考となる数々の類語表現を紹介するこのウェブサイトは、その功績が認められ賞も獲得している。
[訳]
滝本杏奈(たきもと・あんな)
津田塾大学英文学科を卒業後、creativehybrid に所属、広告・映像ジャンルを中心に幅広く翻訳を手がけている。欧米のヤングアダルト小説とハワイをこよなく愛する。