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川端康成をめぐるアダプテーションの展開

小説・映画・オペラ

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川端康成研究、およびいま文学研究において最も注目されている「アダプテーション」をつなぐ、画期的な論文集



第Ⅰ部として、プレオリジナルの再構成や同一テーマのバリエーションなど、川端自身がフィクション化の方法にこだわった作品に関する論考(広い意味で、自作のアダプテーション)。
第Ⅱ部として、川端が作品の中で創作の源泉となった舞踊(バレエなど)を中心にした、川端自身の芸術表現への関心と舞踊という身体表現の言語化(という意味でのアダプテーション)についての論考。
第Ⅲ部として、川端作品がどのように映画化され、オペラ化されたのか、原作小説のアダプテーションの方法や様態、あるいは享受のされ方に関する論考。

本書は川端研究であることはもちろんのこと、アダプテーション研究にも有効な問題提起をする内容である。
メディアミックスの時代と言われて久しい今、他媒体へのアダプテーションという表象可能性を考えることにおいても、本書は深い意義を持った1冊になるであろう。


◆ アダプテーションとは
原作となる小説や戯曲を、映画化などの他ジャンルへの翻案に際して、脚色ないし潤色することについての研究。近年の文学/映画学/人文学などの分野においては、多くの分析と研究が試みられている。


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パブリシティ情報
・「DANCE CUBE WEB MAGAZINE」にて書評をいただきました。
http://www.chacott-jp.com/magazine/dance-library/book/1805book.html


目次

はじめに

第Ⅰ部 フィクション化への軌跡
第1章 「葬式の名人」論
第2章 「油」論
第3章 「弱き器」論
第4章 川端康成全集未収録作品『夢四年』論
―「夢四年」から「弱き器」「火に行く彼女」「鋸と出産」へ
第5章 菊地寛「慈悲心鳥」と川端康成―代作問題をめぐって
第6章 川端康成における文学活動始動期の考察―菊地寛との関係から
第7章 「本因坊名人引退碁観戦記」から小説『名人』へ
― 川端康成と戦時下における新聞のメディア戦略

第Ⅱ部 芸術表現のバリエーション
第8章 「東海道」をめぐって― 心の“旅”に映し出される真実
第9章 「舞姫」論―モチーフとしての舞踊
第10章 川端康成における舞踊作品の系譜
第11章 「禽獣」論― 舞踊による解釈の試み
第12章 「片腕」論― 母胎回帰幻想の物語として

第Ⅲ部 アダプテーションの展開
第13章 川端文学における映像表現と映画
第14章 川端康成と『眠れる美女』
第15章 映画『眠れる美女』二作をめぐって
第16章 オペラ『眠れる美女』
第17章 パリにおける川端康成原作映画上映会報告
― アンケート調査の結果より

おわりに

著者

福田淳子 (ふくだ・じゅんこ)

栃木県生まれ。現在、昭和女子大学人間社会学部現代教養学科 准教授。
日本近現代文学専攻。川端康成を中心に、社会を視野に入れた文学作品研究や、文学と他の芸術との影響関係を中心に研究を進めている。共著に『川端康成作品論集成 第六巻 反橋連作 『舞姫』』(おうふう、2011・11)、『川端文学の世界 3 その深化』・『川端文学の世界 4 その背景』(勉誠出版、1999・4、5)などがある。

川端康成をめぐるアダプテーションの展開
小説・映画・オペラ

福田淳子=著

  • 四六判・上製|376頁|定価:4,500円+税|ISBN 978-4-8459-1717-4

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