映画の起源は洞窟にあった!?
“世界のクロサワ”は何が評価された!?
カメラが発明される前、セットが生まれる前、
ハリウッドができあがる前…そこに光があった。
ポップなイラストで中高生から大人まで楽しめる、
知識ゼロから学べる映画の教科書が登場!
長い人類史において「映画」が生まれ、
発展したのはこの100年ちょっとのこと。
今や全国数多くの映画館や動画配信サービスの発展等で、
手軽に作品にふれることが出来る時代になりました。
この本は、映画がどのようにつくられてきたかを
「人」「テクノロジー(技術)」「テクニック(撮影技法)」の面から
イラストで分かりやすく解説。
遥か昔、洞窟に画を投影した時代から、
□1890年代のエジソン、リュミエール兄弟による映画の発明
□1930年代 『風と共に去りぬ』『オズの魔法使い』
□40年代 フィルム・ノワール
□50年代 サムライの美学
□60年代 ヌーヴェルヴァーグ
□70年代 『スターウォーズ』
□80年代 3DCGの登場
□2010年代 マーヴェル・スタジオ/『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
□未来におけるVR、仮想現実
など、全部で35項目を紹介。
用語集や映画製作チームの職業別解説なども収録し、
思わず人にに喋りたくなる情報が満載です!
メディア掲載
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「月刊ホビージャパン」(2019年2月号)
「映画ファンならば一度は読んでおきたい内容だ」
目次
イントロダクション
先史時代
光と遊ぶ──洞窟、幻灯機、カメラ・オブスクラ
19世紀
1800年代──初期の映画作家たち
1890年代──動画の始まり、エジソン、リュミエール兄弟
最初のスクリーン上映──リュミエール兄弟
20世紀
1900年代──動画の拡大、劇場の誕生
手品とイリュージョン──映像の魔術、メリエス
1910年代
『イントレランス』のセット
映画館
時代ごとの映画館の変遷
1920年代──ソヴィエト(ジガ・ヴェルトフ)、ドイツ(フリッツ・ラング)
音響──初期の音響機器、言葉を超えた表現
1930年代──スター監督の誕生(ヒッチコック、溝口健二)
カラーの時代 ──『風と共に去りぬ』『オズの魔法使い』
1940年代──戦争の兵器、戦争と前線映画
フィルム・ノワール──オーソン・ウェルズ『市民ケーン』
1950年代──ギミック、3D映画のはじまり、ワイド・スクリーン
サムライの美学──黒澤明、『用心棒』、西部劇への影響、『荒野の用心棒』
『七人の侍』のセット
編集
1960年代──公民権運動、ハリウッド
ヌーヴェルヴァーグ──ゴダール、アニエス・ヴァルダ
1970年代──エクスプロイテーション・フィルム、ステディカムの時代、ジョージ・ルーカス
『スターウォーズ』のセット
1980年代──ビデオテープ〜光学ディスクへ、CG
合成技術
1990年代──デジタルの時代、DVD、オンデマンドサービスのはじまり、『スピード』、『ツイン・ピークス』
21世紀
2000年代──パーソナルコンピュータでの映像制作、クロマキー合成
文化的転換──アジア映画の盛り上がり
2010年代──マーヴェル・スタジオ、『ゼロ・グラヴィティ』
合成 ──『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
未来──ヴィデオゲーム、VR、仮想現実
歴史的遺産──『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
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用語集
索引
プロフィール
[絵と文]
アダム・オールサッチ・ボードマン(Adam Allsuch Boardman)
イラストレーター、英国リーズ在住。
イラストを通じてわかりやすく情報を伝えることを心がけて活動している。時間があるときは、SF小説を読んだり、テレビや映画鑑賞を心ゆくまで楽しんでいる。
ボードマンは本書において、撮影機材から監督・役者にいたるまで、映画の歴史という壮大な旅へと読者を誘う。金字塔的な映画作品や、合成などの技術革新について、親しみやすいイラストで紹介し、娯楽産業や、時代によって異なる人々の価値観、記憶、歴史の記録行為において映画が果たした偉大な業績をたたえている。
http://aaab-illustration.com/
[訳]
細谷由依子(ほそやゆいこ)
1996年より数多くのインタビュー通訳、翻訳を手掛け、2000年以降はフリーランスとして出版翻訳、映像制作・翻訳者、聴覚障害者向け字幕ライターとして活動する。主な翻訳歴に『模様と意味の本』、『本を読むときに何が起きているのか』、『色と意味の本』(フィルムアート社)、『It’s All For You』(青幻社)などの書籍や、映画『ラプシーとドリー』、『さとにきたらええやん』、『躍る旅人 能楽師・津村禮次郎の肖像』ほか、音楽番組やアニメなどの字幕翻訳がある。