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ヌーヴェル・ヴァーグの世界劇場

映画作家たちはいかに演劇を通して映画を再生したか

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ドゥミ、リヴェット、レネ、ゴダール、ロメール、シャブロル、そしてトリュフォー……。
ヌーヴェル・ヴァーグの映画たちは、いかに演劇/劇場としての世界を生きたのか?
「新しい波」から60年、映画と演劇の交錯を問い直し、これまでにないヌーヴェル・ヴァーグ像を描き出す画期的評論!



1950年代末に始まったフランスにおける、ゴダール、トリュフォーら新しい世代の監督たちによる映画革新運動、ヌーヴェル・ヴァーグ(=ニュー・ウェイヴ/新しい波)。映画史における最もシンボリックな出来事のひとつであり、そこで生まれた数多くの傑作群は、すでにそのはじまりから六〇年が経過しようとしている今もなお、世界中の映画作家/観客たちに影響を与え、その余波は世界中に拡散し続けています。

本書は、ヌーヴェル・ヴァーグを代表する映画監督7名の作品群をめぐって、それら映画作品への「演劇」の及ぼした影響を考察するなかで、その全体像をこれまでにない形で描き出します。各章ごとに一人の映画作家が主題となり、作家たちの個々の作品を精緻に分析します。

「映画と演劇」あるいは「映画における演劇性」という、映画史における一大テーマをめぐる本格的な論集であるとともに、ヌーヴェル・ヴァーグの全体像を掴む上でも、最良の入口となる一冊。


☆表紙写真には、本書でも大きく取り扱われた、映画と演劇の関係を最も直接的に探求したジャック・リヴェット監督の12時間を超える大作『アウト・ワン』から、ピエール・ズッカ氏の手による作品スチールを掲載!


◆パブリシティ掲載
・「intoxicate」(4月20日発行号)にて書評を掲載いただきました。
・「産経新聞」(3月25日付け朝刊)にて書評を掲載いただきました。
 <監督たちの旺盛な活動追う> 評者:堀潤之(関西大学教授)
 http://www.sankei.com/life/news/180325/lif1803250034-n1.html
・「岐阜新聞」(3月24日付け朝刊)にて書評を掲載いただきました。
 <演劇的世界観で映画再生。トリュフォーら7監督論まとめる>
・「映画ナタリー」にてご紹介いただきました。
 https://natalie.mu/eiga/news/270152
・「CINRA」にてご紹介いただきました。
 https://www.cinra.net/news/20180223-nouvellevague

【本書で扱う主な作品】
●ジャック・ドゥミ
 『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』『ロバと王女』『ローラ』『モン・パリ』『ハメルンの笛吹き』『マルセイユの想い出』etc...
●ジャック・リヴェット
 『パリはわれらのもの』『狂気の愛』『恋ごころ』『アウト・ワン:ノリ・メ・タンゲレ』『セリーヌとジュリーは舟でゆく』『地に堕ちた愛』『彼女たちの舞台』etc...
●アラン・レネ
 『スモーキング/ノンスモーキング』『巴里の恋愛協奏曲』『六つの心』『恋するシャンソン』『メロ』『去年マリエンバートで』『あなたはまだ何も見ていない』『愛して 飲んで 歌って』『薔薇のスタビスキー』etc...
●ジャン=リュック・ゴダール
 『カラビニエ』『カルメンという名の女』『ゴダールのリア王』『中国女』『ゴダールの決別』『フォーエヴァー・モーツァルト』etc...
●エリック・ロメール
 『獅子座』『聖杯伝説』『友だちの恋人』『冬物語』『恋の秋』etc...
●クロード・シャブロル
 『オフェリア』『ダンディ』『ジャガーの眼』『殺意』『嘘の心』『甘い罠』etc...
●フランソワ・トリュフォー
 『終電車』etc...

目次

第一章 ジャック・ドゥミ──輪舞の世界劇場
第二章 ジャック・リヴェット─世界理解の鍵としての演劇
第三章 アラン・レネ─他者へと開かれる映画
第四章 ジャン=リュック・ゴダール─映画の対部としての演劇
第五章 エリック・ロメール─変転する世界劇場
第六章 クロード・シャブロル─演戯から仮面へ
終章  フランソワ・トリュフォー『終電車』、そしてヌーヴェル・ヴァーグ映画の演劇性・世界劇場性

著者

矢橋透 (やばせ・とおる)
1957年鎌倉市生まれ。神奈川県立湘南高校を経て、筑波大学第二学群比較文化学類、大学院博士課程文芸・言語研究科で学ぶ。博士(文学)。現在岐阜大学教授。おもな著書に、『劇場としての世界――フランス古典主義演劇再考』(水声社、1996年)、『仮想現実メディアとしての演劇――フランス古典主義芸術における〈演技〉と〈視覚〉』(水声社、2003年)、『演戯の精神史――バロックからヌーヴェルヴァーグまで』(水声社、2008年)、『〈南仏〉の創出』(彩流社、2011年)、おもな訳書に、ジャン=マリー・アポストリデス『犠牲に供された君主――ルイ十四世統治下の演劇と政治』(平凡社、1997年)、ルイ・マラン『崇高なるプッサン』(みすず書房、2000年)、ミシェル・ド・セルトー『ルーダンの憑依』(みすず書房、2008年)、ジャック・デリダ『留まれ、アテネ』(みすず書房、2009年)、ミシェル・マリ『ヌーヴェル・ヴァーグの全体像』(水声社、2014年)がある。

ヌーヴェル・ヴァーグの世界劇場
映画作家たちはいかに演劇を通して映画を再生したか

矢橋透=著

  • 四六判|324頁|定価:3,100円+税|ISBN 978-4-8459-1714-3

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