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エドワード・ヤン

再考/再見

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この世界にはエドワード・ヤンの映画が必要だ。
台北からこの世界を見つめた、20世紀最大の映画監督のひとりをいま再考する。

入門書&研究書として、この先、時代を越えて読み継がれるであろう唯一無二の決定版!



☆メディア掲載
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・「美術手帖」(2017年10月号)にてご紹介いただきました。
・月曜社の「ウラゲツ☆ブログ」にてご紹介いただきました。
・「CINRA」の<今週のイチオシ!>にてご紹介いただきました。
 https://www.cinra.net/summary/20170821-cinramatome
・「映画ナタリー」にてご紹介いただきました。
 http://natalie.mu/eiga/news/244871
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2017年に生誕70年を迎えるエドワード・ヤン。その突然の喪失から10年が経ち、様々な事情からこれまで再上映の機会も再ソフト化も見送られていた大傑作『牯嶺街少年殺人事件』、そして長編第2作『台北ストーリー』がリバイバル公開を果たした今、私たちはいま改めてエドワード・ヤンという類稀な才能を見つめ直す必要がある。

エドワード・ヤンは現代映画にいったい何をもたらし、そしてその先に何を見出そうとしていたのか。同時代の仲間・教え子たちの証言と充実の論考とともに、いま改めてエドワード・ヤンの仕事を再見/再考する時が訪れた。


■ エドワード・ヤン (楊徳昌)
1947年11月6日上海生まれ。49年に家族と共に台湾へ移り住む。幼少期に『ブラボー砦の脱出』(53)や『地上より永遠に』(53)などのアメリカ映画や手塚治虫の漫画に影響を受ける。69年に国立交通大学を卒業後、フロリダ大学で電気工学修士号を取得。その後、映画研究のため南カリフォルニア大学に留学するも内容に幻滅し、ほどなく退学。その後はワシントンでコンピューター関係の仕事に従事する。80年に台湾に戻ったヤンはユー・ウェチンの依頼で「1905年的冬天」の脚本に参加、映画界へ足を踏み入れることとなる。翌81年に女優・監督のシルヴィア・チャンが企画したTVシリーズ「十一個女人」の一作「浮草」を演出。82年にオムニバス映画『光陰的故事』の一話「指望」で監督デビューを果たし、それまでの台湾映画とは一線を画す作風は話題となり、当時『川の流れに草は青々』(82)が高く評価されていたホウ・シャオシェンらと共に“台湾ニューウェイブ”の代表格となる。83年に「海灘的一天(海辺の一日)」で長編監督デビュー。ホウ・シャオシェンを主演に迎えた『タイペイ・ストーリー』(85)でロカルノ国際映画祭審査員特別賞を受賞、続く『恐怖分子』(86)ではロカルノ国際映画祭銀豹賞、台湾金馬賞最優秀作品賞など多数受賞。以降の監督作品に『エドワード・ヤンの恋愛時代』(94)『カップルズ』(96)があり、『ヤンヤン 夏の想い出』(00)ではカンヌ国際映画祭監督賞を受賞。その後、アニメーション作品「追風」を準備していたが、2007年6月29日癌の合併症により死去。享年59。



『牯嶺街少年殺人事件』が全国劇場にて上映中。
※終了した劇場が多くなりましたのでご注意ください。上映館は公式サイトでご確認いただけます。(8/18時点) http://www.bitters.co.jp/abrightersummerday/

※『牯嶺街少年殺人事件』『台北ストーリー』が、11月2日にBlu-ray/DVD発売決定!

【執筆陣】(敬称略)
鴻鴻、王維明、陳駿霖、相澤虎之助、オリヴィエ・アサイヤス、天野健太郎、伊藤丈紘、片岡義男、金子遊、北小路隆志、雑賀広海、坂本安美、篠儀直子、管啓次郎、鈴木了二、瀬田なつき、土居伸彰、富田克也、丹生谷貴志、野崎歓、橋本一径、蓮實重彦、樋口泰人、廣瀬純、藤井仁子、裴在美、細馬宏通、松井宏、エレオノール・マムディアン、三宅唱、結城秀勇、横田創、四方田犬彦

目次

序文 編集部

I.Introduction──“Are You Lonesome Tonight ?”
 エンジェル・ベイビー──『牯嶺街少年殺人事件』とアメリカン・ポピュラー・ソング  片岡義男
 静穏な透明さを超えて──エドワード・ヤン監督『牯嶺街少年殺人事件』 蓮實重彥

II.父の肖像──教え子たちが語るエドワード・ヤン
 父の肖像││教え子たちが語るエドワード・ヤン 伊藤丈紘
 interview1 鴻鴻(ホンホン)───彼は真の意味で未来のために映画をつくる監督でした
 interview2 王維明(ワン・ウェイミン)──彼は映画に向かう新しいエネルギーを探そうとしていた
 interview3 陳駿霖(アーヴィン・チェン)──彼はこの世界を見つめ、そこで自分がするべきことについてはっきりと理解していた
 付論 語るべきものはいかに見出され、実現されるのか──エドワード・ヤンにおける「台湾」について 伊藤丈紘

III.エドワード・ヤンの軌跡──全映画作品論
 一九八二年 『指望』──絶対的なファースト・ショット 藤井仁子
 一九八三年 『海辺の一日』──恋愛の不可能性と恋愛を回避することの不可能性が、新たな生の可能性を開く 北小路隆志
 一九八五年 『台北ストーリー』──亜熱帯のコスモポリタン 金子遊
 一九八六年 『恐怖分子』──W・ヘルツォークと蒋経国──『恐怖分子』はいかなる問題機制において撮られたか 廣瀬純
 一九九一年 『牯嶺街少年殺人事件』──エドワード・ヤンの夏の環 丹生谷貴志
 一九九四年 『エドワード・ヤンの恋愛時代』──目の前にあるすべてのものには、ぼくらの知らない一面があるのだから…… 松井宏
 一九九六年 『カップルズ』──置き去りにして 結城秀勇
 二〇〇〇年 『ヤンヤン 夏の想い出』──エドワード・ヤンと小柄な男児の秘密 野崎歓

IV.エドワード・ヤンという出来事
 繰り返す愛のさざなみ 樋口泰人
 『麻將』論 四方田犬彦
 interview エドワード・ヤン──映画はまだまだ若い [聞き手=坂本安美]
 扉の向こうの未知なる現在 坂本安美

V.夢の時代のあとで
 対談 あらゆる顔に歴史がある──エドワード・ヤンという稲妻のあとに 富田克也×相澤虎之助[空族]
 夢の時代──エドワード・ヤンに関するいくつかのこと 裴在美(ペイ・ザイメイ)
 『エドワード・ヤンの恋愛時代』の詩 管啓次郎
 映画は確かに映画でしかありませんが、しかし機関車でもある。──エドワード・ヤンのロングインタヴュー(二〇〇〇‐二〇〇二)について 篠儀直子
 交換することのできないもの 横田創
 対話 JAMMING WITH EDWARD エドワード・ヤン×四方田犬彦
 論考 エドワード・ヤンとその時代 オリヴィエ・アサイヤス

VI.エドワード・ヤンをめぐる複数のまなざし
 建築/都市 私たちは今日もヤンの台北に出掛けていく 鈴木了二
 写真 エドワード・ヤンの映画にとって「写真」とは何か 橋本一径
 武侠映画 エドワード・ヤンとジャッキー・チェン──『追風』から見る不完全な世界 雑賀広海
 成瀬巳喜男 寛容さと無関心 エレオノール・マムディアン
 アニメーション 現象としての人間を描く 土居伸彰
 音 夏の終わりを告げる声──視聴覚的なできごととしての『ヤンヤン 夏の想い出』 細馬宏通

VII.Outro──“He is our music”
 対談 あらためて、はじめまして、エドワード・ヤン! 瀬田なつき×三宅唱
 interview エドワード・ヤン──人生のもう半分を映す窓 [聞き手=野崎歓]

編者あとがき
執筆者一覧

エドワード・ヤン フィルモグラフィ
エドワード・ヤン バイオグラフィ
エドワード・ヤン 関連図書

エドワード・ヤン
再考/再見

フィルムアート社編集部=編

執筆者:蓮實重彦、鈴木了二、四方田犬彦、片岡義男、丹生谷貴志、野崎歓、樋口泰人、橋本一径、相澤虎之助、天野健太郎、伊藤丈紘、金子遊、北小路隆志、雑賀広海、坂本安美、篠儀直子、管啓次郎、瀬田なつき、土居伸彰、富田克也、廣瀬純、藤井仁子、裴在美、細馬宏通、松井宏、三宅唱、結城秀勇、横田創、オリヴィエ・アサイヤス、エレオノール・マムディアン、ほか

  • A5判・並製|472頁|定価:3,000円+税|ISBN 978-4-8459-1641-2

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