清水宏

即興するポエジー、蘇る「超映画伝説」

田中眞澄/木全公彦/佐藤武/佐藤千広=編
発売日
2000年7月
本体価格
2,800円+税
判型
B5判・並製
頁数
176頁
ISBN
978-4-8459-0007-7
Cコード
C0074
刷数
2刷
備考
品切

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小津、溝口、山中貞雄から「天才」と呼ばれ、子ども好きで旅を愛し、スタジオセットから自由に飛び出して映画を自然の即興に委ねた清水宏。早すぎたヌーヴェル・ヴァーグだったゆえに歴史から正当な評価を与えられなかったそのモダンで希有なエスプリが今、再発見され蘇る。

目次

[写真構成]
旅/流転/学生/傘の女/子供/モダニズム [文・田中眞澄]
[仕事]清水宏を読む―1
清水宏「編集は大切だ」
岸松雄「清水宏の演出手法について」
斎藤良輔(インタビュー)「シナリオは、キャメラで書けと言うんだよ」
[旅]清水宏を読む―2
清水宏「伊豆拾遺」
清水宏「裸身の乙女」
清水宏「シナリオ:桑の実は紅い」
清水宏「忘れずば思い出さず候」
堀池清(談)「私の映画人生に影響を与えた清水オヤジ」
清水宏「シナリオ:ともだち」
[子供]清水宏を読む―3
清水宏「大船の子供連のこと」
青木富夫(突貫小僧)(インタビュー)「パンツ盗もうとしたら、デカいんだ」
古山三郎(インタビュー)「〈蜂の巣〉のキャメラは、ぼく一人で回した」
清水宏「蜂の巣の子供たち――私と放浪児」
[交遊]清水宏を読む―4
[写真構成]最尖端の映画感性の出会い [文=田中眞澄]
清水宏「小津安二郎兄」
内田吐夢・清水宏の映画放談
清水宏「麦と兵隊を訪ねて」
[素顔]清水宏を読む―5
[写真構成]天衣無縫の自然児 [文=田中眞澄]
石井輝男・大貫雅吉志「殴られたけど、親父みたいな感じでしたね」
小堀南嶺「象の足あと―巨匠清水宏の“童心”を思う―」
[全作品]清水宏を読む-6
1924年~1959年の問に作られた全一六三作品を解読
〈コラム〉
交遊明暗
幻に終わった『麦と兵隊』
清水宏はロリコンだった?
清水宏のペンネーム
松竹蒲田映画のモダニズム
清水宏が育てた新人たち
清水作品の技法・構図の特徴
清水宏の海外での評価
中国、朝鮮に向けられたまなざし
知られざる短篇映画およびテレビ作品
クロニクル「清水宏l903~1966」構成=佐藤千広
「清水宏」リファレンス