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監督のリーダーシップ術

5つのミステイクと5つの戦略

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傑作を生み出す本当の「リーダーシップ」とは何か

映画制作における「対話」から名作を生むための極意を説いた『監督と俳優のコミュニケーション術』に続き、ジョン・バダム監督の第二弾がついに刊行!

今作は、バダム監督が自らの失敗例をもとに、監督が犯しがちな間違い(ミステイク)を5つ挙げ、アイデア交換が盛んな現場に欠かせない「監督と俳優との信頼関係のつくり方」をリアルな経験談から解説。また、監督が実際に使用した絵コンテも公開し、当日、スムーズな撮影を行なうために必要なノウハウを「5つの戦略」に凝縮して伝授します。
前作同様、第一線で活躍する監督・俳優たちの証言も豊富に掲載し、クリエイティブな現場をつくり、傑作を生むためのポイントを各章末にまとめています。

映画ファンにとっては楽しい、製作現場の人間にとっては恐ろしいと同時に深く共感できる、「バダム節」の監督術。創造的なチームづくり、上司や部下との関係まで、より実践的な1冊です。

ありそうでなかった「超実践的映画制作論」
──このままずっとシリーズ化して欲しいくらい、とにかく面白い!
あらゆる集団作業の現場に応用可能な、教訓の宝庫でもあると思います。
       ライムスター宇多丸(ラッパー/ラジオパーソナリティ)

「いい演技ができるのは、自己の内面をつきつめざるを得なくなって冒険する時だけ。俳優を、全く新しい境地に連れ出すのが監督の仕事だ」
 ──オリバー・ストーン(監督)

「俳優に言いたいことが7つあったらまず1つだけ伝える。監督は辛抱が大事だね。話の続きは俳優を一人ずつ訪ねてする。一人ひとりが独自の感覚をつかんで本番に入れますから」
 ──シドニー・ポラック(監督)

「俳優と何としても戦わねばならない課題は何か。監督がそれをわかっていないと困る」
 ──ジョディ・フォスター(俳優)

「ある演技がうまくできても、絶対にそれを意識させない。その名演技は、その場かぎりです」
 ──スティーブン・ソダーバーグ(監督)

登場する監督/俳優

(俳優)
ゲイリー・ビジー/スティーブン・コリンズ/リチャード・ドレイファス/ジョディ・フォスター/エリック・ラ・サール/ペネロープ・アン・ミラー/ジャッジ・ラインホルド/マーティン・シーン/ジーン・トリプルホーン/ジェームズ・ウッズ/アル・パチーノ/他

(監督)
パリス・バークレイ/D・J・カルーソー/ギルバート・ケイツ/マーサ・クーリッジ/ヤン・デ・ボン/リチャード・ドナー/ジョン・フランケンハイマー/テイラー・ハックフォード/ピーター・ハイアムズ/パティ・ジェンキンス/ドナルド・ペトリ/シドニー・ポラック/ブレット・ラトナー/マーク・ライデル/ブラッド・シルバーリング/スティーブン・ソダーバーグ/オリバー・ストーン/ベティ・トーマス/デヴィッド・S・ウォード/ジョン・ウー/エリア・カザン/ロン・ハワード/トム・マンキーウィッツ/シドニー・ルメット/リドリー・スコット/ウィリアム・フリードキン/クリストファー・ノーラン/フランソワ・トリュフォー/アルフレッド・ヒッチコック/他

(TVディレクター)
アラン・アーカッシュ/マイケル・マクマレー/ジョン・リッチ/マイケル・ジンバーグ/他

CONTENTS

この本の使い方
登場人物紹介

PART1 信頼されるリーダーになるために:監督が犯しがちな5つのミステイク

イントロダクション:俳優は監督不信に陥っている

第1章 ミステイク1:リーダーとして存在できていない
俳優が目の前にいる時間を使え
宿題はきちんとしよう
配役が決まったら
撮影当日
失敗してもかまわない
ポイント

第2章 ミステイク2:自分のプランに固執する
ポイント

第3章 ミステイク3:的はずれの説明をして相手の邪魔をする
ポイント

第4章 ミステイク4:指示や要求を与え過ぎる
ステップ1:カット直後に評価をしよう
テイクを見る時の心がまえ
ステップ2:俳優へのコメントは本人だけに伝えよう
デジタル撮影の意外な利点
ステップ3:情報を上手に与えよう
俳優に抵抗されたら
ステップ4:現場を楽しい雰囲気にしよう
ステップ5:修正点は一つずつ処理していこう
状況悪化を防げ
俳優に問題を投げ返す
ポイント

第5章 ミステイク5:根性論で仕事を強要する
現場で問題が起きたら
ポイント

PART2 アクションとサスペンス:5つの戦略

第6章 戦略1:かっこよさ以上のものを追求せよ
アクションとは何か?
アフリカのサファリに学べ
俳優のアクションを演出する
ポイント

第7章 戦略2:「誰が、どこで、いつ?」をはっきりさせよ
POV(主観)
なぜ、主観はそこまで大切なのか?
IDとロケート
オリエンテーション
危機
カウントダウン
ポイント

第8章 戦略3:動きのある映像撮影の方法と安全対策を身につけよ
1:アクション・ シーンにマスターショットは不要
2:ワンショットに収めるアクションは少なく
例外
「3テイク」ルール
3:アクションのオーバーラップ
4:編集のために間をとる
5:スローダウンする
6:最新技術を知っておく
7:ルールは破るためにある
8:安全対策
ポイント

第9章 戦略4:撮影前に準備せよ
絵コンテ
1:物語の要点は?
2:会話シーンの絵コンテは必要か?
3:絵に凝り過ぎていないか?
4:映像の流れが伝わるか?
5:絵コンテ通りに撮ろうとしていないか?
絵コンテの予算がなかったら?
カバレッジ
ポイント

第10章 戦略5:ミステリー、サプライズとサスペンスを作れ
ルール1:葛藤が弱ければ、関心を得る力も弱い
あいつらが来る! 逃げろ!
セットアップ、盛り上げ、転換
続きを見させるテクニック
ミステリーvsサプライズvsサスペンス
ポイント

PART3 シーン撮影の準備:監督のチェックリスト
リハーサル前に何をすべきか?
監督のチェックリスト

第11章 シーンと作品全体との関係
1:そのシーンの前の出来事は?
2:新しい情報は何か?
3:シーンの最初と最後を比べたら、何が変化しているか?
ポイント

第12章 シーンの構成
4:誰の主観か?
5:シーンのビートの区切りはどこか?
ツール1:身体の動きや行動を加える
ツール2:次の出方を考える表情を見せる
ツール3:人物の内面をカメラワークで表現する
6:シーンの分岐点はどこか?
ポイント

第13章 人物がシーンに登場する時
7:人物が求めるものは何か?
ルール1:人間は常に何かを求めている
ルール2:ゴールなきところに演技はあらず
ルール3:すべての人物にゴールが必要
ルール4:1ビート、1ゴール
8:人物はシーンの結果をどう予測しているか?
9:人物が瀕している危機は?
ポイント

第14章 人物どうしのやりとり
10:人物を前に進めなくさせているものは何か?
11:人物はどうやってほしいものを得ようとするか?
動詞だけだ……アクション動詞を使え!
12:人物たちはお互いをどう見ているか?
ポイント

エピローグ
訳者あとがき
さらに学びを深めるために
著者略歴

PROFILE

[著者]
John Badham(ジョン・バダム)

 「俳優に愛される監督」として、幅広い分野で名声を確立。1977年の大ヒット映画『サタデー・ナイト・フィーバー』で当時無名のジョン・トラボルタを世界的なスターに押し上げ、ディスコブームの立役者となる。初期のアクション作品『ブルーサンダー』と『ウォー・ゲーム』は共に1983年に公開され、アカデミー賞四部門で候補となった。
 初の長編監督作『The Bingo Long Traveling All-Stars and Motor Kings』(1976)にはジェームズ・アール・ジョーンズ、ビリー・ディー・ウィリアムズ、リチャード・プライヤーら豪華キャストを配役。公開20周年目にはロサンゼルス映画祭で記念上映が行なわれ、有名映画ジャーナリスト、エルヴィス・ミッチェルの司会でバダム監督のトークも開催された。ブロードウェイ舞台作品の映画化は二作品。リチャード・ドレイファス主演『この生命誰のもの』(1981)、またフランク・ランジェラとローレンス・オリヴィエ主演『ドラキュラ』(1979)はパリ国際SF映画祭で大賞とアメリカSFファンタジーホラー賞を受賞。その後、ケビン・コスナーが自転車競技に挑んだ『アメリカン・フライヤーズ』(1985)、心温まるコメディ『ショート・サーキット』(1986)を監督。
 1987年、リチャード・ドレイファスとエミリオ・エステベスの刑事コンビを描いた『張り込み』に続いて1990年、メル・ギブソンとゴールディ・ホーン主演アクション/コメディ『バード・オン・ワイヤー』を監督。それぞれ、公開年の興行収入トップテン入りを記録した。1993年『アサシン 暗・殺・者』でブリジット・フォンダをスターダムにのし上げた後、再びドレイファスとエステベスの刑事コンビとタッグを組んで続編『張り込みプラス』(1993)を監督。1994年、ウェズリー・スナイプスがスカイダイビングで殺人犯を追う『ドロップ・ゾーン』、1995年、ジョニー・デップが誘拐された娘の救出に奔走する『ニック・オブ・タイム』を監督。
また、テレビドラマのプロデューサー、監督としても活躍。演出を手がけた番組に『ザ・シールド ルール無用の警察バッジ』『HEROES』『Men in Trees』『ザ・プロテクター/In Plain Sight』『交渉人/Standoff』『女検死医ジョーダン』『ラスベガス』『Nikita/ニキータ』『サイク/名探偵はサイキック?』がある。またエグゼクティヴ・プロデューサーとして『Blind Justice』を手がけ、数回のエピソードを演出。1970年代『ボールド・ワンズ』『The Law』の二番組でエミー賞候補にもなっている。
 テレビ放映用の長編映画監督歴も長い。『The Impatient Heart』(1972)をはじめ、アラン・アルダをブラックコメディに起用した『Isn’t It Shocking?』(1973)やフランス映画『悪魔のような女』をモチーフにした『Reflections of Murder』(1974)などが初期の作品。ポール・ホーガンとロザンナ・アークエット主演でアルコール依存を描いた1998年の『Floating Away』はプリズム賞を受賞した。翌年HBOのテレビ映画『ジャック・ブル』ではジョン・キューザックとジョン・グッドマンを主演に、またShowtimeの『The Last Debate』(2000)ではジェームズ・ガーナーとピーター・ギャラガーを主演に迎えた。しばらくはヒューマンドラマの演出が続き、USA『My Brother’s Keeper』(ジーン・トリプルホーン主演、2002)Lifetime『Obsessed』(ジェナ・エルフマン主演、2002)CBS『Footsteps』(キャンディス・バーゲン主演、2003)などを手がけた後、2004年『Evel Knievel』で再びアクション大作に取り組んだ。
 著書『I’ll Be in My Trailer: The Creative Wars Between Directors and Actors』(『監督と俳優のコミュニケーション術 なぜあの俳優は言うことを聞いてくれないのか』(フィルムアート社)では、監督と俳優との間の親密で繊細なパートナーシップについて論述。2006年7月にMichael Wiese Productionsより刊行以来、俳優の演出テクニックの教科書として愛読されている。
イギリス生まれ。母は女優メアリー・ヒューイット。米陸軍大将である父の帰国に伴い、一家でアラバマ州バーミンガムに移住。妹メアリーは10歳で映画界入りし、『アラバマ物語』主演の少女役でアカデミー賞候補に選ばれた。
 現在、カリフォルニア州オレンジ郡にあるチャップマン大学ドッジ映像メディア学科教授。学歴はイェール大学で哲学を専攻後、同大学院演劇学科で修士号取得。2008年6月、ハリウッドのコロンビア・カレッジより人文科学名誉博士号を授与された。近作情報は公式ウェブサイトwww.johnbadham.com(英語)で閲覧可能。

[訳者]
シカ・マッケンジー

関西学院大学社会学部卒。「演技の手法は英語教育に取り入れられる」とひらめき、1999年渡米。以後ロサンゼルスと日本を往復しながら、俳優、通訳、翻訳者として活動。教育の現場では、俳優や映画監督の育成にあたる。ウェブサイト英語劇ドットコムを通じ、表現活動のコンサルティングも行なっている。
訳書に文化庁日本文学普及事業作品『The Tokyo Zodiac Murders』(英訳、共訳)、『魂の演技レッスン22』、『“役を生きる”演技レッスン』、『監督と俳優のコミュニケーション術』、『新しい主人公の作り方』、『アウトラインから書く小説再入門』(フィルムアート社)他。

監督のリーダーシップ術
5つのミステイクと5つの戦略

ジョン・バダム=著|シカ・マッケンジー=訳

  • A5判|320頁|定価 2,400円+税|ISBN 978-4-8459-1320-6

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