見慣れた街の見方が変わる!
都市空間をひもとき、
生活や社会を豊かにするヒントを手に入れよう
シンプルで楽しいイラストと、想像力をくすぐられるセンテンスで、本質をわかりやすく学べる〈101のアイデア〉シリーズ。同シリーズの1冊である本書は、都市デザインの世界に飛び込む最適で最高の入門書となっています。
都市計画やまちづくり、アーバンデザインについて知りたい学生や初学者にとって、専門的な学術書は難しく、高いハードルに感じてしまうかもしれません。そこで本書では、実際のデザインプロジェクトで使用できる具体的なツールを厳選し、複雑なコンセプトを明確で簡潔にまとめています。
都市空間、街路、歩行者体験、デザインプロセス、物理的なデザインの決定などがもたらす、心理的、社会的、文化的、経済的な影響について、大学やデザインスクールで教壇に立つ経験豊富な講師が解説していきます。
学生だけでなく、経験豊富な専門家、デザイナー、プランナー、都市管理者にも、そして日常生活や社会をよりよく生きていきたいと願う私たちにとっても、都市や地域への視座を更新する、多様なアイデアや思考をもたらしてくれるはずです。
【項目例】
◎都市デザインは建築ではない
◎街区ではなく街路をデザインする
◎都市は親しい人と見知らぬ人のためにある
◎乗車方法が交通システムを動かす
◎秩序は多様性を渇望する
◎時速5kmに合わせて設計する
◎都市には裏庭が必要だ
都市デザインのための幅広いアイデアが、私たちの日常のディテールを更新する。
生活者の視点から社会の新しいかたちを見出すために編まれた実践的ヒント集。
都市デザインの学生は、日々、矛盾を抱えています。まだデザインの経験がほとんどなく、都市計画の理解も浅い段階で、デザイン実習で都市や町の重要な部分のデザインを任されるからです。学生は目標を達成するための指導を最小限しか受けずに、実地で学ばなければなりません。こうした取り組みは必要でしょうし、指導者である私たちもこれよりよい方法があるとはいえません。ただ、この方法によると学生は反対方向に同時に行動を起こさなければなりません。プロジェクトを完成させるには未来を目指し、プロジェクトを首尾よく完成させるのに必要な理解を得るには過去を振り返らなければならないのです。(「まえがき」より)
メディア掲載
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産経新聞 2021年11月27日号 特集「装丁入魂」にて、本書デザイナー・戸塚泰雄さんのインタビューが掲載されました!
プロフィール
[著]
マシュー・フレデリック(Matthew Frederick)
建築家、都市計画家。デザインおよびライティング講師。『101のアイデア』シリーズの生みの親。ニューヨーク州ハドソンバレー在住。
ヴィカス・メータ(Vikas Mehta)
オハイオ州の大学の優れた研究者に認められるオハイオ・エミネント・スカラー(都市/環境デザイン)、シンシナティ大学教授(都市計画)。著書に『Public Space(未)』、2014年に環境デザイン研究協会(EDRA)から賞を授与された『The Street: A Quintessential Social Public Space(未)』がある。
[訳]
杉山まどか(すぎやま・まどか)
ウェブサイトのニュース記事、ビジネス関連の翻訳を手掛ける。訳書に『プリツカー賞 受賞建築家は何を語ったか』(丸善出版)などがある。