フィログラフィックス

哲学をデザインする

ジェニス・カレーラス=著
関未玲=訳
発売日
2015年4月24日
本体価格
1,500円+税
判型
四六判変型・並製
頁数
204頁
ISBN
978-4-8459-1556-9
Cコード
C0070
備考
品切

その他のネット書店から購入

クリエイターなら考えておきたい、
知や概念の「色」と「形」での表し方

資本主義は何色で表せるか? 
無神論はどんな形で表現できるか?

複雑で難解な95の「哲学」を、シンプルな形と鮮やかな色で提案する「実験的なグラフィック」集=フィログラフィックス。

1つの哲学を見開きの構成で、左ページには言葉の定義/解説を、右ページでは少ない色や形でその表現の仕方を提案します。
世界を動かし続ける大きなアイデア、さまざまな「ism」/主義・主張・論理の本質を捉えて伝える、デザインと哲学の世界を融合した1冊です。

デザイナーをはじめ、広告デザインやサイン計画、ロゴ制作などに携わるクリエイターにとっては創造の源として役立ち、哲学を教養として知りたい方、物事の本質を「ビジュアル(視覚)」化して考えたいビジネスマンにとっても有用な、コンパクトでハンディな一冊です。

◎渡部千春(東京造形大学)による解題を収録
「ジェニス・カレーラスの 『フィログラフィックス』 は、『赤い楔で白を打て』 の系譜に連なるものです。平面の幾何学的な色彩構成として同様というだけではなく、 思想を伝える、ミニマルな表現として共通項が多いのです」(解題文より一部抜粋)

『フィログラフィックス』は社会の変革を切り開く。
──『WIRED』誌

複雑な哲学理論を、ベーシックな図形を通して説明している本シリーズに、完全に魅了されてしまった。
──Swissmiss(デザイン・スタジオ)

『スタンフォード哲学百科事典』では28,250語も割いて、訳のわからない相対主義概念の説明をしているが、ジェニス・カレーラスは23語と1つのイメージで事足りている。
──FastCo.Design(ファスト社デザイン部門)

見るのも楽しいベーシックな図形と色彩は、目だけでなく頭脳も幸せにしてくれる。
──Lost at E Minor(販促マーケティング・ビジネス)

哲学を「言語」で「理解」することはできないとウィトゲンシュタインは言う。
ならばこの本とともに「ヴィジュアル」で「体感」しよう。
──田中正人(『哲学用語図鑑』著者)

メディア掲載

目次

絶対主義 Absolutism
不条理主義 Absurdism
唯美主義 Aestheticism
利他主義 Altruism
アナーキズム Anarchism
無神論主義 Atheism
原子論 Atomism
資本主義 Capitalism
帰結主義 Consequentialism
文脈主義 Contextualism
シニシズム Cynicism
脱構築主義 Deconstructivism
演繹主義 Deductionism
非決定論 Indeterminism
唯物主義 Materialism
一元論 Monism
ニヒリズム Nihilism
唯名論 Nominalism
汎神論 Pantheism
厭世主義 Pessimism
プラグマティズム Pragmatism
ドグマ Dogma
情動説 Emotivism
経験主義 Empiricism
幸福主義 Eudaimonism
実存主義 Existentialism
フェミニズム Feminism
形式主義 Formalism
自由意志 Free will
快楽主義 Hedonism
ヒューマニズム Humanism
リアリズム Realism
還元主義 Reductionism
相対主義 Relativism
スピリチュアリズム Spiritualism
構造主義 Structuralism
全体主義 Totalitarianism
ユートピア Utopia
……etc

プロフィール

[著]
ジェニス・カレーラス (Genis Carreras)
スペインのカタルーニャ地方出身(1987年、ソルト生まれ)のグラフィック・デザイナーで、現在は英国ロンドンに居を移し働いている。
ロゴ、ポスター、パッケージ、書籍やアルバムのカバーなどをデザインし、クライアントはソニー・ミュージック、O2、バランタインや赤十字など世界に広がる。彼の作品はこれまでフランス、イギリス、アメリカ、オランダ、スペインにて展示され、刊行物などで特集されている。

[訳]
関未玲
立教大学とパリ第3大学にて、フランス文学博士号取得。現在は明治大学他にてフランス語・仏語圏文化・思想/文学批評などの講義を担当し、フランス語や英語の翻訳も手がける。共著書にユネスコ後援『Dictionnaire universel des créatrices(世界女性事典)』(フランス Éditions des femmes 出版)、『フランスの今』(駿河台出版社)、翻訳書に『料理スクールで学ぶ101のアイデア』(フィルムアート社)などがある。

[解題]
渡部千春
デザインジャーナリスト/東京造形大学准教授。1969年新潟県新潟市生まれ。1989年東京造形大学入学。デザイン1類広告ゼミ専攻。1993年卒業。1993年〜1996年、2012年にロンドンに滞在。1994年よりフリーランスとしてライター/編集の仕事を始め、帰国後も継続。内外の雑誌、書籍に執筆。これまで自著・共著合わせ10冊の書籍を発表。