ビートたけしがいま初めて明かす、
「志ん生」「落語」という自らの「原点」。
たけしが志ん生に勝負を挑む!
「志ん生を今に蘇らすには
ビートたけししかいない。
噺家には絶対書けない志ん生。」(笑福亭鶴瓶)
ビートたけしが最も敬愛する落語家として挙げる5代目 古今亭志ん生。戦後の東京落語界を代表し、「天衣無縫」とも言われた芸風で愛された落語家は、なぜこんなにも人の心を掴んできたのか。本書では、そんな志ん生の“凄さ”をたけし独自の視点で分析。いまのお笑い界、落語界を斬りながらとことん語る!
過去には立川談志の弟子「立川錦之助」として、近年では立川談春の弟子「立川梅春」として、落語を披露することもある。
なぜいま志ん生なのか、なぜいま落語なのか。
ビートたけしが満を持して真っ向勝負に挑む!
芸人としてトップを走り続け、映画界では「世界のキタノ」となり、「究極の純愛小説」を書き下ろし文学界に殴り込みをかけるーー常に挑戦し続ける巨匠であり、異端児でもあるビートたけしの原点である、落語家・志ん生についてたっぷり語った落語論&芸人論。
※巻末に、「本書に登場する主な落語 たけしコメントつき」を収録!
「ズブの素人が、志ん生さんと落語についてエラそうに語りました。
お笑いください、許してね!」(ビートたけし)
メディア掲載
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BS12『メルマ旬報.TV』2018年10月19日放送回
水道橋博士「具体的な作品論含めて、ここまで造形が深いのかと驚く」 -
朝日新聞 2018年9月22日号 評者:サンキュータツオ
「演芸場で育ったたけしさんが落語をどう消化し、志ん生という未曾有の才能をどう受け止めているのか。数多の落語関連本を読んできた私としては、落語を語る『言葉』が新鮮で興奮する」 -
東京新聞 2018年8月26日号 特集「話題を楽しむ」
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intoxicate vol.135 連載「思い出し笑い 第80回 やっぱ志ん生だな!〜暗闇にヘタを着けて世界一のナスを創った伝説の巨人」
「生の高座を見たこともあり、いかにすごい噺家だったか、どうすごかったのか、また、映画監督ならではの視点から、志ん生を熱く語っていますが、読んでいると、改めて志ん生の落語を聴きたくなります」 -
日刊ゲンダイ 特集「寄席がもっと楽しくなる本」
「芸能界の重鎮が落語界の「最高傑作」と称える昭和の名人について論じた古今亭志ん生論」 -
現代ビジネス
「ビートたけしが語る『志ん生は、ここがすごかった』 現代が負ける落語家」 -
週刊実話「本好きリビドー(214)」 評者:黒椿椿十郎
「すべてのお笑い好き、演芸ファンにとって願ってもない、尽きぬ楽しさに溢れた1冊の登場だ」 -
東京かわら版 2018年8月号
「『粗忽長屋』『火焔太鼓』『野ざらし』など、噺への「たけしコメント」にも注目」 -
サンデー毎日 2018年7月29日号 評者:岡崎武志
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毎日新聞 2018年7月8日号朝刊 ビートたけしインタビュー掲載
「口をついて出てくるのは、志ん生へのあふれる思いだ。『どちらかっていうと、自分には志ん生さんの壊し方っていうか、壊してるんだけど実は壊した後の再構築のすごさ、そっちの方が好きだな』」 -
高田文夫のラジオビバリー昼ズ 2018年7月4日放送回
「すごい好きなんだなというのがこの本を読むとわかります」 -
秋田さきがけ 2018年6月29日号朝刊、山梨日日新聞 6月30日号朝刊、下野新聞 7月1日号朝刊、京都新聞7月2日号朝刊、北海道新聞 7月2日号夕刊など ビートたけしインタビュー掲載
「志ん生さんは虫なんかの擬人化がうまい。子どものいたずらみたいなことも、年取ってからでも言う。だから子どもにも分かりやすい」
目次
はじめに 突然変異の化け物か!?
第一章 凄味 発想力は宇宙レベル
飛び抜けた発想の境地/ナンセンスの極み/マクラの小噺の面白さ/火事が凍る!?/想像力の勝負/画(え)を浮かばせる技/リアルな描写力/空間を見せる/人肌を感じるキャラクター/現代に通じる本音と建前/伝わる落語って?
第二章 原点 笑いと話芸のルーツ
実は落語家になりたかった!?/いまの落語ブームについて/心地の良いテンポと間/感情表現の妙/落語を画(え)と「カット」でとらえる/人間なんだから、しょうがねえや
第三章 普遍 ごはんは飽きない
客との向き合い方/声の張りと間持ち/言葉を選び抜く/芸事は「隠しネタ」になる/志ん生さんの「味」/聴くほどに発見がある/飽きられないスタイル/言葉で想像させる究極の芸
第四章 創造 ライブ中毒
アドリブでどんどん変える/「出」の極意/客を巻き込む/つかんで落とす/即興の返し技/ライブの緊張感/場に合わせたチューニング力/常に新しいことを
第五章 芸人 融通無碍と危うさと
「破滅型芸人」という幻想/難しい噺をあえて試したい/いい噺にはギャグをプラス/さらっとやって、いいなと思わせる/年を経るごとに自由自在に/ざわめきに近い存在感/一瞬で異次元に誘う力/「危うさ」は「強さ」/おいらたちは、絶滅危惧種か!?/志ん生が作った時代
おわりに 勝負の行方
本書に登場する主な落語 たけしコメントつき