メディアアートの教科書

白井雅人/森公一/砥綿正之/泊博雅=編著
発売日
2008年3月
本体価格
2,500円+税
判型
菊判・並製
頁数
288頁
ISBN
978-4-8459-0817-2
Cコード
C0072
刷数
2刷
備考
品切

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パソコン&アート時代の表現とは?
歴史、思想、ソフトウェアの使い方まで、
メディアアートのすべてを網羅した決定書!

世界と私を思考する
ツールとしてのメディアアート

日本において、メディアアートは当初目指していた芸術とか科学の融合や新しいメディアの創造的な活用という理念から離れ、マンガやゲーム、アニメーションなど産業に貢献する分野に偏って理解されていると言ってもよいかもしれません。本書がメディアアートの本質的な理解を促すような役割を担うことができれば幸いに思います。 ――本書「あとがき」より

目次

はじめに
第1章 メディアアートの流れ
メディアアートとは
コンピュータアートの発祥
ヴィデオアートの発祥と展開
メディアアートの誕生
テレマティックアートの流れ
第2章 メディアアートの諸相
思想史的背景
技術的背景
美術史的背景
音楽史的背景
メディアアートのかたち
メディアテクノロジーとの接点
メディアアートの新しい表現テーマ
メディアアートの展示・発表の場
メディアアートのゆくえ
第3章 メディアアート表現の多様性
ジェフリー・ショー
エキスパンデッド・シネマからインタラクティヴ・シネマへ
ジャン=ルイ・ボワシエ
束縛と誘惑のインタラクティヴィティ
リュック・クルシェーヌ
《ポートレート・ワン》
クリスタ・ソムラー&ロラン・ミニョノー
《インタラクティヴ・プラント・グローイング》
アグネス・ヘゲドゥシュ
《ハンドサイト》
ノウボティック・リサーチ
《smdk (simulationroom―mosaic of mobile sounddata)》
古橋悌二
《LOVERS―永遠の恋人たち》
岩井俊雄
《映像装置としてのピアノ》
第4章 メディアアートの方法
インタラクティブヴィデオによるオートポートレート(自画像)
メディアアート・ワークショップ
インタラクティヴ映像のしくみ
1 シナリオの設計
2 撮影と録音
3 映像と音声の読み込み
4 静止画と音声の書き出し
5 Photoshopによる画像の補正
6 Directorによるオーサリング
7 Lingoによるプログラミング
8 プロジェクタの作成
第5章 メディアアート関連年表  1945~現在
参考文献
推奨文献
用語解説
メディアアート・フェスティヴァル
関連施設
索引
あとがき

プロフィール

[著]
岩城覚久
関西学院大学大学院博士課程後期課程単位修得満期退学 関西学院大学大学院研究員

四方幸子
都留文科大学英文学科卒業 東京造形大学特任教授、多摩美術大学客員教授、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]学芸員。キヤノン・アートラボ、キュレーター(1990-2001年)、PRIX ARS ELECTRONICA他審査員を歴任。

竹内創
パリ第8大学 第三課程DEA(美学)修了 同志社女子大学講師

白井雅人
東京大学大学院修士課程修了 成安造形大学准教授。NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]学芸員(1992-1997年)

泊博雅
京都市立芸術大学大学院修了 成安造形大学准教授

砥綿正之
京都市立芸術大学大学院修了 京都市立芸術大学准教授

ジャン=ルイ・ボワシエ
マルチメディアアーティスト・パリ第8大学教授、パリ第8大学CIREN研究所・国立装飾美術学校インタラクティヴ研究アトリエディレクター

森公一
大阪教育大学大学院修士課程修了 同志社女子大学教授

森山朋絵
筑波大学大学院博士課程(西洋美術史)前期修了 東京都現代美術館学芸員、東京大学大学院情報学環特任准教授。東京都写真美術館学芸員(1989-2006年)