
摩訶不思議なファインダー
田中未知=編 祖父江慎=アートディレクション
A5判上製
200ページ
3200円+税
ISBN 978-4-8459-0823-3
「わたしは噂の写真屋、謎の影さらいです!」
ふつうなら<真>を写すのが写真というものなのに、寺山は人間の、わざとらしさ、虚構、仮面、修辞、空々しさといった<虚>に惹かれて写真を撮りつづけた。限りなく「私」から遠ざかっていく人々――「変わることのない彼らの微笑みは、永遠の百年の中の死を生きてゆくのである」
★寺山修司没後25周年★
★フィルムアート社創立40周年記念出版★
・寺山修司の写真作品
「眼球譚」
「悪魔の囁き」
「千夜一夜アラビアンナイト」
「ヨーロッパ版<犬神家の人々>」
「摩訶不思議な客人」
・寺山修司の写真論考
アルル・写真ワークショップに関する覚え書き
「実在しない怪奇映画のスチール写真」の撮り方
冩眞屋不器男氏の冒険
影を盗む男
暗室の迷宮世界――イメージの狩人たち
・寄稿
★写真と寺山修司 四方田犬彦
★るぅんるぅんで過激写だったりして 荒木経惟
★寺山修司の写真撮影史 菊池 裕
★噂の写真屋、謎の影さらい 田中未知
この本の書評を読む