アートを書く! クリティカル文章術

杉原賢彦/暮沢剛巳/前島秀国=編
発売日
2006年11月
本体価格
1,600円+税
判型
四六判・並製
頁数
224頁
ISBN
978-4-8459-0699-4
Cコード
C0070
刷数
2刷
備考
品切

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美術、音楽、映画……言葉にできない感動をどう言葉にするか。マニュアルには載っていない、プロの文章を目指す書き方講座。ダ・ヴィンチからヒッチコックまで、書き方の核心に大胆に迫る!

目次

Preface―書くことは発見である![杉原賢彦]
Writing(1)―美術を書く[暮沢剛巳]
作品のディテールにこだわろう
はじめに結論ありき
アート固有の問題
媒体を選ぶ
展評を書く
守備範囲を自覚する
よい文章の条件とは?
■添削例
レオナルド・ダ・ヴィンチ『白貂を抱く女』(一四九〇頃)
サイ・トゥオンブリ『Untitled』(一九七〇)

Writing(2)―音楽を書く[前島秀国]
引っかかりを聴く
文章の展開の仕方は?
リズム、メロディ、和声、音色――これが基本
結論をどうする?
演奏会とCDの違い
映画音楽の聴き方
すぐれた文章とは?
■添削例
J・S・バッハ『音楽の捧げもの』(一七四七)
スティーヴ・ライヒ『City Life』(一九九四)

Writing(3)―映画を書く[杉原賢彦]
ファースト・インプレッションとは?
映画の追いかけ方
クライマックスには落とし穴
知っておきたい技法と話法
映画史を知っているか
すぐれた文章とは?
■添削例
A・ヒッチコック『北北西に進路を取れ』(一九五九)
P・トーマス・アンダーソン『マグノリア』(一九九九)

Style―代表的批評家のスタイル16[暮沢剛巳+前島秀国+杉原賢彦]
瀧口修造
クレメント・グリーンバーグ
宮川淳
高階秀爾
アメリア・アレナス
椹木野衣
吉田秀和
ハロルド・C・ショーンバーグ
秋山邦晴
グレン・グールド
エドワード・W・サイード
アンドレ・バザン
佐藤忠男
ポーリン・ケール
蓮實重彦
ロラン・バルト

History―クリティックの歴史講座 [石原陽一郎]
Q&A―クリティカルに書くための16の質問
エッセイと批評はどう違いますか?
誰に向けて書くかで、どう違いますか?
修行期間中は、批評家のマネも大事ですか?
文体って個性ですか?
ダメな文章とは?
レトリックってなんですか?
文章の書き直しは必要ですか?
主旨がぼけたり、まとまらない場合、どうしたらいい?
冒頭と最後をどう書けばいいですか?
文章が先細りする、前へ進めない時の打開策は?
美術について書かれた文章は、何種類ありますか?
作品に関して、どのくらい専門知識が必要ですか?
ジャンルによって専門用語の定義が違う場合、どうしたらいい?
作家の人生=作品と考えていいですか?
何をもってプロというの?
なぜ、われわれは書くのでしょうか?