これは「片付け」や「収納術」の話ではない。
そう、これは「人生」の話であり、「あなた」の物語である。
20代で高収入と物に囲まれた生活から喜んで歩き去り、「より少ない所有物で」で「より意味ある人生」を送る「ミニマリズム」という道を選んだふたり。
2014年に刊行された『minimalism〜30歳からはじめるミニマル・ライフ』では、ミニマリストとしての生き方のエッセンスを凝縮し、自分らしいシンプルライフを考えるためのヒントを提案しました。
本書では、誰もが羨む「勝ち組」であったはずの著者が、いつまでも満たされることのない消費と物欲から決別し、自分の人生に向き合っていく様子をエッセイとして綴っています。
自分を幸せにしてくれると思っていた品物から、遠ざかることで見えてきた「本当に必要なもの」を探す心の旅。
“Wi-Fiを持った現代のソロー”が綴る、本当にあった幸せのストーリーです。
「僕は革のソファに座って、次にすべきことを考えながら、
いっぱいいっぱいになっている。
次に何をするにしても目が眩むほど大変そうで、
乗り越えられるとはどうしても思えない。こんなうんざりな気分には、もう、うんざりだ。
もうほぼ毎晩、仕事にまつわる悪夢をみているんだ。僕は自問せずにいられない──
18歳の僕が10年後の自分に求めていた姿はこれだったのだろうか?」
「幸せを見いだす最良の方法がここにある」
―CBS『THIS MORNING』
「ジェネレーション“M”の出現」
―『トロント・スター』
「質素であるということは、とても満たされることなのだ」
―『ウォール・ストリート・ジャーナル』
ほか、『ハフィントン・ポスト』、『ボストン・グローブ』紙、『USAトゥデイ』、『ELLEカナダ』、『Grobe & Mail』、『サンフランシスコ・クロニクル』、『オースティン・アメリカン=ステーツマン』、『LAウィークリー』など各海外メディアで多数紹介・絶賛の嵐!
目次
はじめに
パート1 すべてのもの EVERYTHING
1 蛍光灯色のゴーストたち
2 はぐれ年
3 アメリカの悲劇
4 窓をひらけ
5 強いものはゆっくり動く
6 ミニマリズムという響き
7 明瞭
パート2 残ったもの REMAINS
8 厳選された生活
9 ハーヴェスト・ムーン
10 ソローとユナボマー、バーへ行く
11 美しき偶然
12 バッグミラーとフロントガラス
ライアン・ニコデマスによる巻末注釈
訳者あとがき
プロフィール
[著]
ジョシュア・フィールズ・ミルバーン+ライアン・ニコデマス(Joshua Fields Millburn and Ryan Nicodemus)
ジョシュア・フィールズ・ミルバーンとライアン・ニコデマスの2人組、ザ・ミニマリスツ(The Minimalists)は、もっと少ない所有物でもっと意義深い生活を送ることを探求、実践するユニット。彼らのウェブサイト「TheMinimalists.com」でエッセイを発表し、世界中から200万人を超える読者を集めている。『ウォール・ストリート・ジャーナル』『USAトゥデイ』『フォーブス』『ボストン・グローブ』、CBS、NBC、FOX、NPR、ウェブサイト「Zen Habits」等多数のメディアで紹介され、これまで出版されたシンプルな生活を題材にした著作はどれもベストセラーとなっている。『Everything That Remains: A Memoir』、『The Minimalists: Essential Essays』(邦訳『minimalism──30歳からはじめるミニマル・ライフ』)、小説『As a Decade Fades』等。
[訳]
吉田俊太郎(よしだ・しゅんたろう)
翻訳家。現在は英国と日本を頻繁に行き来しながら映画や広告を中心に翻訳活動をしている。主な訳書として『映画の瞬き』『マッケンドリックが教える映画の本当の作り方』『ジェームズ・キャメロン』『マスターショット100』『マスターショット2』『映画表現の教科書』『minimalism』(フィルムアート社)、『知的会話のための英語』(ベレ出版)、『映画もまた編集である』『習得への情熱―チェスから武術へ―』(みすず書房)などがある。