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キュレーションの現在

アートが「世界」を問い直す

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刻々と変わる、アートにおける「キュレーション」の意味、キュレーターをめぐる状況。
第一線に立つキュレーター、批評家、アーティスト、研究者が、アートの<現場>をクリティカルに切り取る!



様々なメディアで取り上げられています!
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・『美術手帖』2017年12月号 特集「これからの美術がわかるキーワード100」の「これからの美術がわかるアートブック30」にて、「展覧会・キュレーション」の1冊に選ばれました。
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椹木野衣(美術批評家)×五十嵐太郎(建築批評家)特別対談収録!
蔵屋美香(東京国立近代美術館 美術課長)×黒瀬陽平(美術家、美術評論家、「カオス*ラウンジ」代表) ×新藤淳(国立西洋美術館 研究員) ×松井茂(詩人、東京藝術大学芸術情報センター 助教)特別座談会収録!


さまざまな領域で使われるようになり、広く知られるようになった「キュレーション」という言葉。アートの世界でも学芸員に限らず、インディペンデント(独立系)のキュレーター、アーティストや批評家によるキュレーション、国際展や地域のアートプロジェクトの活発化、ゲスト・キュレーター制の浸透といった状況の変化により、方法も担う役割も多様化してきました。

本書はゼーマン以後のキュレーションの歴史から始まり、まさに「いま」最前線を走っている方々の、生の声を収録した一冊となっています。本書に集められた言葉は、キュレーションの「いま」を表すだけでなく、必然的にその未来の行方を指し示すものとなるでしょう。


「次世代クリエイターのために、インテリジェントでコアな情報をコンパクトに提供」する、人気シリーズの第12弾!

CONTENTS

※内容は一部変更となる可能性もございます

Introduction キュレーションの現在

Discussion 1 キュレーションの「可能性」とは? 90年代から3.11以後までを展望する(椹木野衣×五十嵐太郎)

Basic Work 1 変わる言葉、変わる時代
 キュレーションが拡散している(成相肇)
 キュレーションの思想(星野太)
 誰もがキュレーションできる時代に(土屋誠一)
 キュレーションの定義を拡張する(窪田研二)

Basic Work 2 どんな価値を生み出すのか
 主張・コンセプトを訴える(竹久侑)
 歴史を編み直す(桝田倫広)
 「同時代」を意識して企画する(筒井宏樹)
 社会との連携――仲介者を超えて(窪田研二)
 エデュケーションする(菊池宏子)

Expanded Work 1 「刺さる」仕事をするために
 アートでないものをアートにする(櫛野展正)
 「生きた世界」のアートプロジェクト(芹沢高志)
 地方でも全国区に刺さるキュレーションをする(川西由里)
 地域の作品や活動を活性化する、価値づける(川西由里)

Expanded Work 2 アートが「世界」を問い直す
 アーティストがキュレートする(荒川医)
 社会をアートの世界にとりこむ(土屋誠一)
 表現と社会の関係に粘り強く向き合う(中村史子)
 未来のキュレーション(遠藤水城)

Style 知っておきたい、歴史を変えた11の展覧会(藤川哲)
 態度が形になるとき――頭の中に生きろ—作品—概念—過程—状況—情報
 第10回日本国際美術展「人間と物質」
 シャンブル・ダミ(友達の部屋)
 大地の魔術師たち
 移動する都市——21世紀への変わり目におけるアジア現代美術
 日本ゼロ年
 ドクメンタ11
 光州ビエンナーレ2004「一塵一滴」
 リトル・ボーイ
 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2006
 ヴェネツィア・ビエンナーレ第五五回国際美術展「百科事典的な宮殿」

Discussion 2 日本からキュレーションの未来を考える(蔵屋美香×黒瀬陽平×新藤淳×松井茂)

Add キュレーション年表(藤川哲)

Q&A キュレーションをめぐる6つの質問
 大学のキュレーションの授業では、何を、どのように教えていますか?(金井直)
 アーティスト・イン・レジデンスでは、どんな仕事をしていますか?(服部浩之)
 展覧会のタイトルやコピーは、どのような狙いでつけていますか?(保坂健二朗)
 カタログ制作において意識することは何ですか?(橋本梓)
 「キュラトリアル」とは何ですか?(大森俊克)
 キュレーターになるにはどうしたらいいですか?(石崎尚)

キュレーションの現在
アートが「世界」を問い直す

フィルムアート社編集部=編|
椹木野衣、五十嵐太郎、蔵屋美香、黒瀬陽平、新藤淳、松井茂、荒川医、石崎尚、遠藤水城、大森俊克、金井直、川西由里、菊池宏子、櫛野展正、窪田研二、芹沢高志、竹久侑、土屋誠一、筒井宏樹、中村史子、成相肇、橋本梓、服部浩之、藤川哲、保坂健二朗、星野太、桝田倫広=著

  • 四六判|230ページ|ISBN 978-4-8459-1453-1|定価:1,700円+税

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