序 本書が置かれた文脈 過去十年半にわたって、おそらく特に米国ではそうであったが、ホラーは大衆にとって、美的刺激の主要な源泉として栄華を誇ってきた。それどころか、ホラーは、ベトナム戦争後の時代において最も長続きし、広く普
キャラクターは人間とはちがう。ミロのヴィーナスや、ホイッスラーの描いた母親〔「灰色と黒のアレンジメント№1:母の肖像」〕や、スウィート・ジョージア・ブラウン〔ジャズのスタンダード・ナンバーで歌われているとびきりの美女〕が
研究の背景と目的 塚本由晴 2007年から始められた窓の調査は、これまで3冊の書籍にまとめられています。最初の『WindowScape──窓のふるまい学』では窓の形式の違いを生む背景として、気候と宗教の組み合わせを考え、
2022年8月26日発売『アフロフューチャリズム ブラック・カルチャーと未来の想像力』では、テクノロジー、未来、宇宙と黒人文化が結びついたムーヴメント「アフロフューチャリズム」を日本ではじめて網羅的に解説した、今後参照さ
「子供」であり「親」の両方であり続けること 本書に記されているのは世紀の奇才ジョン・ウォーターズ先生によるデザイン学校の卒業生たちへの祝辞ですが、一見当たり前すぎるほど「正しく」、「的を得ている」印象があります。(そもそ
はじめに この本は武器だ。人種や遺伝子や祖先という問題に取り組むために必要な科学的ツールをあなたに与えるために書かれた。つまり、事実と迷信を区別し、私たち人間がどれだけ似通っているか、どれだけ違っているかを理解するのに役
はじめに 今回もまた、実生活で経験したことと個人的見解を寄せ集めて、ひとつの大きくて珍妙な動物、たとえば、米国の偉大な絵本作家ドクター・スースが創作したウーブリックとか、グリンチとか、ローラックスとか、スニーチみたいな本
はじめに ストーリーテリングにおける対立・葛藤の役割:キャラクターの形成 いきなりクイズからはじめよう。フィクションにおいてはいくらあっても足りないのに、現実の世界では、泣き叫ぶ幼児と同じくらいに避けたいものとは何か。正
性差、人種、民族、宗教、障害など、さまざまな壁を乗り越え、多様な分野で権利と尊厳のために声を上げてきた女性たち54人によるスピーチを収録したアンソロジー『だから私はここにいる 世界を変えた女性たちのスピーチ』が刊行されま
翻訳研究(トランスレーション・スタディーズ)の第一人者ローレンス・ヴェヌティの代表的著作にして古典『翻訳のスキャンダル 差異の倫理にむけて』が待望の邦訳となりました。世の主流の価値観におもねる「同化」的圧力に抗して、マイ
まえがき 近年、フィールド・レコーディングという言葉を目にする機会が増えてきた。例えば、インターネットで「フィールド・レコーディング」と検索すると、多くの作品やアーティスト、機材の情報などが見つかる。またSNS上では実
『作家主義[新装改訂版] 映画の父たちに聞く』が2022年4月12日に刊行されました。本書は、まだ映画監督ではなかったエリック・ロメール(モーリス・シェレール)、ジャック・リヴェット、フランソワ・トリュフォーらヌーヴェル