「第5章 脚本を読み込むためのコンセプト」 この章には、やや複雑な内容が含まれています。意味がつかめるまで、何度か読み返す必要があるかもしれません。12歳以下の生徒には伝えていない内容もあります。 サブテキスト 台本に書
はじめに はてしなき現代住居 「建てること、住むこと、考えることBauen Wohnen Denken ❖」というのは、マルティン・ハイデガーの哲学的思索のキーワードである。「住むことWohnen」は、すなわち「生きる
なぜルールは必要なのか ■ 身近にあふれるルール 私たちの生活の中には、さまざまなルールが存在しています。たとえば、コンビニやスーパーで買い物をする、電車に乗る、といった際には、商品やサービスとお金を交換するというルール
フランツ・カフカ1883~1924 1908年、カフカはプラハで労働者障害保険協会に就職した。幸運にもそこで短時間勤務につくことができ、午前8時か9時から、午後2時か3時まで職場にいればよくなった。以前に別の保険会社に勤
INTRODUCTION「女性たちの映画」とはなにか降矢聡(グッチーズ・フリースクール)、吉田夏生、田中竜輔(フィルムアート社)鼎談 田中●本書が目指しているものについて、編者のお二人にまず、率直なお話を伺いたいと思いま
問11 少女マンガの主人公に大切なものってなんですか? 「さあ、いざマンガを描こう!」となったときに何を描くか。もちろん物語や設定も大事ですが、同じかそれ以上に大事なのがキャラクターです。キャラクターが出てきて動いてしゃ
隠された魔法の世界は、長きにわたってファンタジーというジャンルに欠かせないものです。アイルランドの神話には「ティル・ナ・ノーグ」と呼ばれる不老不死の国がたびたび登場しますし、どの宗教にも、死後の世界や神々の世界などの見
伏線はストーリーの要素というより、むしろストーリーを作りあげるためのツールです。伏線とは何かについては、ほとんどの人がきちんとした知識を持っていると思いますが、それが必要な場所や効果的な使用方法を理解することは、また別
プロローグ 1969年、匿名で書かれた一通の手紙がニューヨークの美術界に出回った。そこに記されていたのは次のような宣言だ。「我々は自分たちが身を置いているシステムを打ち倒し、変革への道を切り拓くことによって、革命を支援し
本書の構成と使用法 本書『新たな距離』は、制作集団・出版版元「いぬのせなか座」の立ち上げ以降、私がなしてきた議論を集成した三部作のうちの最初の一作である。いぬのせなか座の思想的背景を明らかにするとともに、言語表現やデザ
わたしは、「べき」ということばが好きではありません。少なくとも、文章の書き方を指南すると称した本や、動画や講座において、このことばの使われ方が気に入らないのです。「べき」ということばが何度も繰り返されるので、うまく書く
はじめに 本書は、私が当時所属していた東京都立大学にて2022年1月から3月にかけて開講したオンライン連続講座、『シティ・ポップから考える――都市・音楽・イメージ』の記録をもとにして構成されている。雑誌『東京人』2021