「社会を動かすアート」は可能か? 社会そして特定の人々に深く関わりながら、何らかの変革を生み出すことを志向するさまざまな芸術行為であるソーシャリー・エンゲイジド・アート(SEA)。 『ソーシャリー・エンゲイジド・アートの
はじめに 「ゼロから読む」という名前のとおり、この本はジル・ドゥルーズの『シネマ』という書物の入門的な解説書だ。したがって本書を読むにあたって、ドゥルーズについても、哲学についても、映画理論についても知っている必要はない
◇映画それ自体のリアルをつくる演出 学生:『そして父になる』以降、素朴に作風が少し変わったように思えたのですが、映画をつくることの楽しさや喜びというのはどこにあるのでしょうか。 是枝:やっぱりそれは集団作業の現場で何かを
序文 首の靱帯、輪切りにされた気管、眼球……。わたしの目の前にある白い棚には、人体の大小さまざまな部位が、容器のなかで液体に浸かって、ところ狭しと並んでいる。水ぶくれした手、色の抜けた背骨や膝関節、切断された頭蓋骨の一部
イントロダクション 「本の書き方」の本なんて山ほどあるから、もう要らない―僕はそう思った。「how to write a book(本の書き方)」とグーグルで検索すると1億2800万件もヒットする(僕の名前だと138万件
筍(たけのこ)をどっさりと よろずの野菜がハウス栽培になり、そのせいで季節感がとんとなくなってしまったのは、便利な反面淋しくもある。キュウリや茄子なども、俳句の季語としては夏であったし、枝豆などは秋のものとされていた。が
映画(経験)とは何か? 映画の面白さとは何か? 複数のクライテリアが入り乱れる映画史を再考し、映画理論の拡張を従来とは別の仕方で検討。旧来の映画の見方を超えていく可能性を示すための、「超」映画の見方・ナビゲーション『オー
メディア・テクノロジーを使用した美術作品の総称というだけにとどまらず、技術を応用したデモンストレーションやエンターテイメントも含めて幅広く使用されている「メディア・アート」という名称。定義が難しいうえに、メディア・アート
序章 「政治」と「文学」 アクティヴィストとひきこもり ここに、二人の作家がいる。一人は、『蟹工船』や『党生活者』といった日本プロレタリア文学を代表するテクストを書き、実生活でもプロレタリア解放の革命を目指して政治運動に
はじめに あなたは現在どんな状況で演技と向き合っていますか。俳優に憧れてはいるけどまだ演技経験はない、レッスンを始めたばかり、もう何年も劇団で芝居を続けている、などさまざまだと思います。この本を手に取っているからには、演
イントロダクション 感情をお届けする商売 映画の脚本を読むときに読者が感じる感情には3種類ある。つまらない、面白い、そして「ウオオッ!」だ。脚本家の仕事はこの「ウオオッ!」という反応を、可能な限り多くのページで発生させる
第一章:ストーリー・スペース、ストーリー・タイム 誰にでもストーリーを語ることはできる。それは誰もが日常的にやっていることだ。「今日仕事で信じられないことがあったんだ」とか「ちょっと、今、何があったと思う?」とか「ある男