非対称な「入れ替わり」と「当事者性」―『君の名は。』 藤津亮太 八月二六日から公開された新海誠監督の『君の名は。』が歴史的なヒットを記録している。公開から一月余りで興行収入は一二〇億円を突破。宮崎駿監督作品以外で、一〇〇
イントロダクション 生きていますか? 「5年どころか、10年や20年経っても、うまくやっていくのに必要な技能や能力といったら何ですか?」 世界有数の芸術大学セントラル・セント・マーティンズのために、「100のデザイン・プ
ピナ・バウシュ 1940~2009 ピナ・バウシュはモダンダンスの可能性を広げたドイツの現代舞踊家で振付家だ。幻想的なシーン、凝った舞台セット、演劇のような長台詞、ダンサー同士の会話などを取りこんだ「タンツテアター」〔ダ
はじめに この本は2013年〔日本語版は2014年〕に刊行された『天才たちの日課――クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々(Daily Rituals: How Artists Work)』の続編であり補
アニメ史の中の『この世界の片隅に』 藤津亮太 「『この世界の片隅に』劇場アニメ公式ガイドブック」(双葉社)で片渕須直監督に取材をした。そこで片渕監督は映画のポイントを三つ挙げた。 ひとつは、ロケハンや資料で調べ上げた町
なぜ遊びが重要なのか? なぜわたしたちは遊びを必要としているのか? そもそも、遊びとはいったい何なのか? 現代ゲームスタディーズの第一人者、 ミゲル・シカールによる新時代の「遊び」の哲学、待望の翻訳! ※「Chapter
『プレイ・マターズ 遊び心の哲学』の読書のお伴に。原註で言及されているURLリンク集を公開!
はじめに デザインの探検にようこそ 本書は、私が長らく取り組んできた情報デザインや社会のかたちづくりなど、いわば非物質のデザインに向き合いながら考えてきたことをまとめたものだ。まだ二十代の頃、もしかすると「情報」というも
PROLOGUE Design as an Attitude 姿勢としてのデザイン 「デザインをすることは職業ではなく姿勢である」――ラスロ・モホリ=ナジ 幸先の悪い年初めだった。シカゴにデザイン学校を新設しようと、この
イントロダクション 私たちはみな成長過程で「英雄の旅」を体験する、とジョゼフ・キャンベルは言いました。聖書のモーセや神話のヘラクレスにも共通する旅ですが、「私たちはみな」という言葉で包みきれないものがたくさんあります。
成田空港の出発ロビー 二〇一七年十一月十四日。 僕、柳家喬太郎にとって初めての海外。 出発の朝、不安だらけな気持ちです。 まさか自分がヨーロッパにまで行くことになろうとは。 この旅、うまく行くのだろうか。 海外で僕の落語