フィルムアート社の中の人が2024年10月に刊行された映画関連書籍の中から気になる映画本3冊をピックアップして紹介します(毎月上旬更新予定)。
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◎バックナンバー
2024年|9月|8月|7月|6月|5月|4月
P.C.L.映画の時代
ニッポン娯楽映画の源流 1932–1937
佐藤利明=著
フィルムアート社
ザッツ・ニッポン・エンタテインメント!
すべてはここから始まった!
震災復興とモダン都市TOKYO、女性の社会進出、サラリーマンの悲哀、花形スタアのトーキー映画進出、最新のジャズや流行歌に彩られた華やかなミュージカル……
銀幕を輝かせた「新しい」娯楽映画たち。
戦前ニッポン・トーキーの発明・普及とともに産声をあげた新興映画スタジオ「P.C.L.映画製作所」が手掛けた数々の画期的作品のほぼ全作品を詳説!
(出版社HPより)
日本映画の「働き方改革」
現場からの問題提起
深田晃司=著
平凡社
ハラスメント、やりがい搾取、長時間労働……。悪循環から抜け出すためにはどうすればよいのか? 近年、セクハラ・パワハラ、長時間労働や低賃金など過酷な実態が明らかとなり、問題なっている映画業界──。その問題の根底にある要因は一体何なのだろうか? そして、業界に携わる人々が健全に働くためには具体的にどうすればよいのだろうか? 是枝裕和、諏訪敦彦ら監督有志で作る「action4cinema日本版cnc設立を求める会」のメンバーでもあり、映画業界の労働問題に積極的に取り組んできた深田晃司氏が、映画監督としての立場から提案する持続可能な映画業界をつくるための解決策。
(出版社HPより)
〈私〉の映画史
映画通38人が選んだ[ジャンル別]827作
荒井晴彦・稲川方人
白順社
硬派映画雑誌『映画芸術』の人気連載を1冊に。13ジャンル[恋愛][アクション][青春映画][西部劇][戦争映画][スポーツ映画][政治・革命映画][音楽・ミュージカル映画][家族映画][サスペンス映画][SF映画][ホラー映画][史劇]それぞれについて、映画通38人が「これぞ」と思うベスト・テンをリストアップ。観た映画も、観たことのない映画も、読めば読むほど観たくなる刺激いっぱいの保存版。
(出版社HPより)
その他の気になる映画本
『ヒット映画の裏に職人あり!』春日太一=著(小学館)
『高倉健の図書係 名優をつくった12冊』谷充代=著(KADOKAWA)
『テレビドラマ研究の教科書 ジェンダー・家族・都市』藤田真文=著(青弓社)
『映画に導かれて暮らす韓国 違いを見つめ、楽しむ50のエッセイ』成川彩=著(クオン)
『ポール・ニューマン オリジナル映画ポスター・コレクション ポスター・アートで見る〈反骨のヒーロー〉の肖像』井上由一=著(DU BOOKS)
『必殺シリーズ談義 仕掛けて仕損じなし』高鳥都=著(立東舎)
『山際永三 壁の果てのリアリズム 映画運動とテレビドラマ』池田嘉郎=著(森話社)
『黒帯の映画人 柔道と映画に捧げた人生』ティエリー・フレモー=著(カンゼン)
『アメリカ映画史入門』杉野健太郎・大地真介・日本映画学会=著(三修社)
『映像の原則 改訂二版 ビギナーからプロまでのコンテ主義』富野由悠季=著(キネマ旬報社)
『映像編集のファースト・レッスン 10章で学ぶ編集の基礎・歴史・実践』ガエル・チャンドラー=著(フィルムアート社)