フィルムアート社の中の人が2024年4月に刊行された映画関連書籍の中から気になる映画本3冊をピックアップして紹介します。(毎月上旬更新予定)
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ウィメンズ・ムービー・ブレックファスト
女性たちと映画をめぐるガイドブック
降矢聡+吉田夏生゠編
グッチーズ・フリースクール゠監修
この一冊で、映画との毎日がちょっぴり変わる。
映画とともに生きる女性たちと、女性たちとともに生きる映画と。
『USムービー・ホットサンド 2010年代アメリカ映画ガイド』を刊行したグッチーズ・フリースクールによる、「女性たちの映画史」をめぐる第2弾書籍企画!
映画史における「女性」、スクリーン上に存在する女性たち、あるいはそのイメージを紡ぎ上げる作り手、映画表現における女性存在をめぐる思考、あるいはその先で映画を広げようとする方々まで、「女性たちの映画史」に向き合うための方法を、この本と共にみつけよう。グッチーズ・フリースクールの降矢聡氏とさまざまな形で映画に携わる吉田夏生氏による、女性たちの映画史へのアプローチを考える、あたらしくたのしいガイドブック、お届けします。
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韓国映画から見る、激動の韓国近現代史
歴史のダイナミズム、その光と影
崔盛旭゠著
書肆侃侃房
植民地支配、南北分断と朝鮮戦争、長きにわたる軍事独裁、そして国民の手で勝ち取った民主化……。「3・1独立運動」「済州島4・3事件」「光州事件」「6月抗争」など激動そのものだった韓国の近現代史とそのなかで形作られてきた「儒教的家父長社会」。近年ますます存在感を高めている「韓国映画」を題材に、そこから透けて見える歴史や社会問題を解説。韓国という国のダイナミズムをより深く、より立体的に理解するための一冊である。
『パラサイト 半地下の家族』『タクシー運転手~約束は海を越えて~』『KCIA 南山の部長たち』『1987、ある闘いの真実』『ベイビー・ブローカー』『ミナリ』『はちどり』『息もできない』『キングメーカー 大統領を作った男』『高地戦』『金子文子と朴烈』『グエムル-漢江の怪物-』『焼肉ドラゴン』『私の少女』……韓国映画44本から激動の歴史を読み解く。(出版社HPより)
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なぜ80年代映画は私たちを熱狂させたのか
伊藤彰彦゠著
講談社
狂乱と退廃、新進気鋭の才気があふれ出した時代、製作者たちが名作たちの知られざるエピソードをはじめて語りつくした!
草刈正雄、松田優作、大谷直子や畑中葉子、吉川晃司、高倉健、内田裕也、伊丹十三、森田芳光ら、映画が激しくきらめいていた最後の時代の主役たちの裏側とは。
『復活の日』『ヨコハマBJブルース』『ダブルベッド』『お葬式』『家族ゲーム』『コミック雑誌なんかいらない!』など、80年代の話題作を一手に手掛けた名プロデューサーがいた。(出版社HPより)
その他の気になる映画本
『井上俊之の作画遊蕩』井上俊之・高瀬康司=著(KADOKAWA)
『スクリーンが待っている』西川美和=著(小学館)
『ハコウマに乗って』西川美和=著(文藝春秋)
『刑事ドラマ名作講義』太田省一=著(星海社)
『デーファ劇映画大事典 東ドイツ製作劇映画の全記録 1946~1993年』B.ハーベル=著 山根恵子・伊藤直子=訳(鳥影社)
『テレビドラマは時代を映す』岡室美奈子=著(早川書房)
『ゴダール/映画誌』山田宏一=著(草思社)
『「パラサイト半地下の家族」を見る7つの視線』アジアの美探検隊・廣岡孝弥=著(クオン)
『韓流映画・ドラマのトリセツ』呉成浩=著(彩流社)
『21世紀の中国映画』藤井省三=著(東方書店)
『丹波哲郎 見事な生涯』野村進=著(講談社)
『俺は100歳まで生きると決めた』加山雄三=著(新潮社)
『インティマシー・コーディネーター 正義の味方じゃないけれど』西山ももこ=著(論創社)
『戦後期渡米芸能人のメディア史 ナンシー梅木とその時代』大場吾郎=著(人文書院)
『戦後映画の生き残り戦略 変革期の一九七〇年代』谷川建司・木村智哉・鷲谷花=著(森話社)