大戦後の現代映画の道を切り開き、ヌーヴェル・ヴァーグを先導した巨匠の全貌。バザン、リヴェット、トリュフォーらが聞き手となったインタビューから構成。伝説的になっていた作品の内側がのぞける待望の一冊。
目次
[序文]文章、文字、声 (アドリァーノ・アプラ)
Ⅰ ロッセリーニの肖像
自画像
友人たちとともに
Ⅱ 映画と世界 ローマからインドへ
映画は一枚の素描です
『無防備都市』以前
『無防備都市』と『戦火のかなた』
記録の味わい
撮影したままの正確な真実
創造主と被造物の闘争
〈フランチェスコ〉のメッセージ
ネオレアリズモと〈挿話〉の映画
中傷と称賛の間を漂う
私が見たインド
ルノワールVSロッセリーニ
世界は友人たちで満ちている
『無防備都市』から『インディア』
Ⅲ 映像とその思考 歴史・TV・思想
自由時間の終わり
古い映画と新しい地平
ルイ14世は表象の中に生きている
歴史についての展望
美学理論に反対する
私のマルクス