映画の創始者メリエス。20世紀初頭のパリを舞台に、魔術師のように4000本もの多彩な映画を作り出しながら、晩年はモンパルナス駅の売店で働いていた彼の波乱の生涯を孫娘マドレーヌがドラマチックに綴る。20世紀文化史としても読める本邦初のメリエス伝記
目次
謝辞
まえがき
日本語版へのまえがき
序文(ルネ・クレール)
1 オルタンス女王の靴屋
2 中学生の夢
3 最初の冒険
4 ロンドン時代 魔術への道
5 波瀾の結婚劇
6 政治・文学・魔術
7 ロベール=ウーダン劇場の支配人
8 新聞発行、そしてムーラン=ルージュの日々
9 交霊術・強硬症・磁気学
10 ジュアンヌ・ダルシー 新たなる恋
11 キネトグラフの誕生
12 最初の長編
13 多彩なトリック
14 ドレフュス事件
15 一九〇〇年
16 幸福なメリエス!
17 栄光の日々 1902ー1903
18 すべてがメリエス流
19 映画が産業になる
20 没落への兆し
21 ウージェニーの死
22 破産
23 モンパルナス駅のボンボン売り
24 オルリーの城主メリエス
25 パイオニアの最期
訳者あとがき
ジョルジュ・メリエス全作品リスト