発見された小津安二郎の日記のすべてを、2年余りの歳月をかけて精微に解読・復元した屈指の大冊。昭和8年から没年の昭和38年まで、名匠の辿った仕事と人生の軌跡が見事に描かれるとともに、戦前・戦後にわたる時代精神がありありと浮かび上がってくる。