昭和6年から10年間あまり、日本映画がいちばん充実した時期に大衆が安心して楽しめる映画を作り続けた新興シネマ。溝口健二『滝の白糸』、村田実『霧笛』、伊丹万作『忠次売出す』などの作品と、嵐寛寿郎、市川右太衛門などスターをめぐる通史と全作品記録。