西欧のアヴァンギャルドの表現を巧みに駆使しながら、日本的〈母層〉の原イメージを鋭利に掘り起こした寺山修司。彼の多彩な感性に彩られた映像=シナリオ全17本を没後10年を期して2巻で集成。1は処女作『十九歳のブルース』、遺作『さらば箱舟』など9作品を収録。
目次
十九歳のブルース (1959)
拳銃よさらば! 「みな殺しの歌」 (1960)
わが恋の旅路 (1961)
初恋・地獄篇 (1968)
トマトケチヤツプ皇帝 (1970)
くるみ割り人形 (1977)
草迷宮 (1978)
サード (1978)
さらば箱舟 (1982)
[映画企画書] マルドロールの歌 ロートレアモンの詩集による
[作品解題] かわなかのぶひろ
[心優しい前衛]川本三郎