昭和21年、抑留地シンガポールから帰還した小津安二郎が、38年の没年までの間に語ったすべての談話・座談・インタビューを集成し、気骨にみちた「昭和」の巨匠の仕事を見極める画期的一書。日本映画の最良の時代を代表した小津の戦後の姿を浮き彫りにする。