映画をめぐる“知”の饗宴!
古今東西の映画理論を網羅。主な収録論文の著者はJ・ミトリ、C・メッツ、R・バルト、A・パノフスキー、P・P・パゾリーニ、Yu・ロートマン、浅沼圭司、P・ウォーレン、A・バザン、S・M・エイゼンシュテインほか。 映画研究の歴史をも俯瞰するアンソロジー 。
目次
Ⅰ 映画的世界の発見
ヒューゴー・ミュンスターバーグ「映画劇――その心理学的研究」
ルドルフ・アルンハイム「芸術としての映画」
Ⅱ さまざまな文化との出会い
セルゲイ・エイゼンシュテイン「思いがけぬ接触」
今村太平「日本芸術と映画」
アラダイス・ニコル「映画的現実――映画と演劇」
アーウィン・パノフスキー「映画における様式と素材」
Ⅲ 大衆社会のなかの映画
ジークフリート・クラカウアー「カリガリからヒットラーまで〔序論〕」
アンドレ・バザン「現代の言語」
アンドリュー・テューダー「映像とその影響」
Ⅳ 映画学の誕生
ルベール・コアン=セア「映画哲学の諸原理に関する試論」
エティエンヌ・スーリオ「映画的世界とその特徴」
ジャン・ミトリ「映画における美学と心理学」
Ⅴ 記号と意味をめぐって
クリスティアン・メッツ「映画――ラングか、ランガージュか?」
ピエル・パオロ・パゾリ一二「ポエジーとしての映画」
ロラン・バルト「第三の意味」
ピーター・ウォーレン「映画と記号学――いくつかの接点」
ミーリー・ロートマン「映画の記号学と映画美学の諸問題」
浅沼圭司「映像の基本的意味構造」
解題 碧本憲児
総論 波多野哲朗
注
訳者あとがき
付録
Ⅰ 映像用語集
Ⅱ 参考文献
人名索引
作品題名索引