『詩人の血』『オルフェの遺言』で知られる詩人でシネアストのコクトーが、みずからの映画の秘密、女優、男優たちへのオマージュなどを独特のアイロニーのうちにつづったエッセイ集成。コクトーの毒にみちた思考の歴史が浮き彫りにされる。