厄介者のススメ

ジョン・ウォーターズの贈る言葉

ジョン・ウォーターズ=著
柳下毅一郎=訳
発売日
2022年8月26日
本体価格
1,900円+税
判型
四六判変形・上製
頁数
80頁
ISBN
978-4-8459-2133-1
Cコード
C0090
日本語版ブックデザイン
名久井直子
原題
Make Trouble

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――ほらね? 誰にだって希望はあるんです。
『ヘアスプレー』の監督ジョン・ウォーターズが、
この世の不安と向き合うすべての人に捧げる感動のスピーチ、遂に邦訳!

誰から何を言われても平気でいるための
「安心」の作り方が、本の中に充満していた。
何かをしでかす前に必要なのは、この「安心」だ。
――坂口恭平(作家)

『ピンク・フラミンゴ』や『ヘアスプレー』などで知られる伝説的カルト映画監督ジョン・ウォーターズが、2015年に行ったロードアイランド・デザイン学校の卒業式の祝辞を全文収録。

高校を停学になり、開校以来はじめてのマリファナ・スキャンダルを引き起こして大学を退学した過去をもつウォーターズが壇上から嬉々として卒業生に語った破壊的アドバイスは、瞬く間に口コミでアメリカ全土に広まり、大きな話題となった。

拒絶を恐れず、大いに遊び、敵の声に耳を傾けろ
新しいアイデアで私たちを怯えさせろ
批評家を怒らせてしまえ

ウォーターズがスピーチで語ったアドバイスの数々は、年齢を問わず、これから新たな第一歩を踏み出そうとするすべての人たちの心を打つに違いない。

ジョン・ウォーターズはいう。
「時が来ました。騒ぎたてる時が。あなたの番です。騒ぎを起こそう!」

ただし、アウトサイダーではなく、インサイダーとして。
警戒心をかなぐり捨て、内側から厄介事を引き起こし、自分のもっとも憎むべき敵の新バージョンへと自分自身を変身させるのだ。

「さあ、世界に出ていって、そいつをファックしてやりなさい。美しく!」

ジョン・ウォーターズから次世代のクリエイターたちへ向けた、知恵と戯言が混在した名スピーチが待望の邦訳!

エリック・ハンソンによる風刺の効いた線画イラストと美しいデザインでヴィジュアル面でも読者に大きなインパクトを与えてくれる一冊。
プレゼントブックとしても最適!


プロフィール

[著]
ジョン・ウォーターズ(John Waters)
『セシル・B / ザ・シネマ・ウォーズ』『ピンク・フラミンゴ』『ヘアスプレー』などのカルト映画で知られ、『ヘアスプレー』はのちにブロードウェイにてロングラン・ミュージカルとして上演された。著書に「ニューヨーク・タイムズ」でベストセラーとなった回想録『R o l e M o d e l s 』( 未)や『ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』( 国書刊行会)などがある。米国内外で定期的に一人芝居によるスポークン・ワード・ショーも行う。2 0 1 5 年5月、ウォーターズはロードアイランド・スクール・オブ・デザインから名誉美術博士号を授与された。メリーランド州ボルチモア在住。

[訳]
柳下毅一郎(やなした・きいちろう)
1963年大阪府生まれ。英米文学翻訳家、映画評論家。訳書にアラン・ムーア+エディ・キャンベル『フロム・ヘル』(みすず書房)、ジーン・ウルフ『ケルベロス第五の首』(国書刊行会)、J・G・バラード『クラッシュ』(東京創元社)、ジョン・ウォーターズ『ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』(国書刊行会)、『ジョン・ウォーターズの悪趣味映画作法』(青土社)ほか多数。著書に『興行師たちの映画史 エクスプロイテーション・フィルム全史』(青土社)、シリーズ『皆殺し映画通信』(カンゼン)、『新世紀読書大全 書評1990-2010』(洋泉社)などがある。