身の回りのモノとコトから
「デザイン」を考えるためのヒントが満載!
プロダクトデザインの原則と基礎が楽しく身につく。
シンプルで楽しいイラストと、想像力をくすぐられるセンテンスで、本質をわかりやすく学べる〈101のアイデア〉シリーズ。同シリーズの1冊である本書は、プロダクトデザインの世界に飛び込む最適で最高な入門書となっています。
私たちの生活に欠かせないあらゆる製品について、それらのモノを生み出したプロダクトデザイナーが日頃何を考え、どのような意図を込めているかはあまり知られていません。
本書では歴史、心理学、文化人類学、物理学、人間工学、マーケティングなど、様々な分野から導かれる深い洞察の成果を、大学やデザインスクールで教壇に立つ経験豊富なデザイナーが解説していきます。
プロダクトを学ぶ学生やデザイナーだけでなく、デザイン全般に関心のあるエンジニアやアーティスト、製品開発に携わるビジネスマンにとっても、手元において何度も読み返したくなる1冊になっています。
【項目例】
◎デザインは身体的な行為である
◎「平均的な男性=平均的な人」ではない
◎ニーズは動詞である
◎同情を共感に変える
◎「美は普遍的なものである」の嘘
◎身近な世界を数字で把握する
◎環境汚染はデザインの欠点
◎論理だけでなくストーリーを使って説得する……
この本を手に取られたのは、あなたがプロダクトデザインを勉強しているか、プロダクトのアイデアを持っているか、それとも単にプロダクトがどのようにして考え出され、作られ、売られるかに興味を持ったからでしょうか。
プロダクトデザインの世界は広大です。プロダクトは至るところに存在し、ありとあらゆるニーズに応え、非常に多様な環境や状況で機能し、人によって果てしなく異なる美的な感性にも対応しています。このように、とてつもなく広い範囲にわたって良いデザインを行うには、原理原則を知り、基礎を固めることが肝要です。私たちの経験では、こうした原則がデザインの学習課程できちんと取り上げられることは少ないように感じます。そのため、本書では平易な言葉とシンプルなイラストを使って、この面白くも複雑な分野に踏み出す上で助けになる、普遍的な原則、哲学的な原理、技術的な基礎知識をレッスンにまとめました。どうかデザイナーとしての知識を深めるために役立て、手元に置き、折に触れ読み返してください。(「まえがき」全文)
プロフィール
[著]
スン・ジャン(Sung Jang)
アーティスト、インダストリアルデザイナー。スン・ジャン・ラボラトリー代表。イリノイ大学シカゴ校インダストリアルデザイン学科准教授。
マーティン・セイラー(Martin Thaler)
国際的に活躍するプロダクトデザインコンサルタント。イリノイ工科大学デザイン大学院客員教授。
マシュー・フレデリック(Matthew Frederick)
建築家、都市計画家。デザインおよびライティング講師。『101のアイデア』シリーズの生みの親。ニューヨーク州ハドソンバレー在住。
[訳]
石原薫(いしはら・かおる)
セイコーエプソン、IDEO勤務を経て翻訳家に。訳書に『アニメーションの女王たち』、『姿勢としてのデザイン』(以上フィルムアート社)、『よい製品とは何か』(ダイヤモンド社)などがある。