これからのメディアをつくる編集デザイン

フィルムアート社編集部/青山学院大学大学院社会情報学研究科ヒューマンイノベーションコース=編
発売日
2014年11月25日
本体価格
1,800円+税
判型
四六判変型・並製
頁数
232頁
ISBN
978-4-8459-1448-7
Cコード
C0070

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マスメディアでもない、SNSでもない。
コミュニティ、学校、企業からさまざまな声がメディアとして立ちあがる時代。
これからの時代の表現方法とは?

「コラボレーション(協働)」、「異なるものを結びつける(編集)」、「価値のデザイン(フィロデザイン)」、3つの要素をもった「編集デザイン」を初紹介。メディアのアマチュアとプロが一緒になって、「考え、まとめ、見せる力」を身につける。ボトムアップ型メディアの作り方が今、求められています。

ひとりよがりにならないために
すべてのメディアユーザーへ捧げる、表現の武器

【こんな方へもオススメ!】
・書籍や動画、SNS等すべてのメディアで「表現」をしたい方
・ライター、編集者、デザイナーの基礎を身につけたい方
・コミュニティ参加者やソーシャルデザイナー、ワークショップ従事者など
・これからのメディアで活躍したい方
・メディアリテラシーの新しいかたちに興味がある方

【特別巻頭対談】
水越伸[メディア社会学者/東京大学・放送大学教授]×仲俣暁生[『マガジン航』編集長]×苅宿俊文[ワークショップデザイナー/青山学院大学大学院社会情報学科教授]

編集者やデザイナーを含め、「メディアを協働でつくる方法」を示した新しい時代のメディア表現の教科書。メディア界のベテラン陣、現場関係者の専門的知見・ノウハウをさまざまなな事例とともにリアルに紹介しています。

プロフィール

はじめに これからのメディアをつくる編集デザイン

座談会  「私たちは、なぜ今、編集デザインが必要なのか」水越伸+仲俣暁生+苅宿俊文

Process 1 メディアとは?
1メディアとは「中間者」である
2メディアの種類によって伝わり方がちがう
3メディアは市場を超えて社会へ
4CSRというメディア
5受け手は自由に解釈する
6言葉にすると消えてしまうものがある
7「複雑さ」を肯定するメディアを

Case Study 工房集/アールト大学(コンセプトブック)/路上(フリーペーパー)/ICC(社会実験)/アサヒ・アート・フェスティバル(市民と企業の共創)/タックス・リリーフとジョージ・レイコフ
編集デザイン・チェックリスト1

Process 2 編集デザイン会議を開こう
1ラフデザインしながら考える
2異質なものをつなぐ
3創造的な対話をデザインする
4自分の思いの底をさぐる
5自分が、組織の力になれると信じる
6中心コンセプトをシェアする

Case Study 「いちご大福型」と「神社とお寺型」/ベリタス病院/無料動画コンテンツ/学習から学修へ
編集デザイン・チェックリスト2

Process 3 ライティングを支援する編集デザイン
1書くとは発見である
2文章を磨く対話をする
3文章はヴィジュアルである
4インタビューは、鏡になりきる
5校正とは文字を援助・修復する道のり
6タイトルと見出しの声
7プロのアシストも必要である

Case Study からあげからサラダへ/石川啄木の「三行分け」/校正 見落としと見えにくい問題点/平塚らいてふと三秀舎
編集デザイン・チェックリスト3

Process 4 フィロデザインをつくろう
1「伝える」と「考える」デザイン
2用、機能、佇まいのバランスを考える
3価値をデザインする「フィロデザイン」
4ヴィジュアルデータとインフォグラフィックス
5色が意識に働きかける理由
6映像アーカイブを面白くさせる基準

Case Study 大学での「考える」デザイン/ワールドカフェに見るフィロデザイン/フィロデザインのライスケッチ/「フライトパターン」と「パイオニア探査機の金属板」/KINFOLK/東京ヴィデオフェスティバル
編集デザイン・チェックリスト4

編集デザインを知るための基礎文献36

あとがきにかえて