「学ぶ」ことは、自分の人生をつくること。
つまり、じぶんの学び = じぶんの働き方、暮らし方、生き方。あらゆるものの見方・考え方のスタンスです。
学ぶことは、生きること。
この本は「学び」についての本です。
学ぶことは、生きること、自分の人生をつくること。つまり、この本ではじぶんの学びを見つけること = じぶんの働き方、暮らし方、生き方を考えて、それを自らつくりだすこと、と定義しています。
学生時代のいわゆる“勉強”と違って、大人の学びには、その人ならではの背景、体験、問題意識や価値観、多くの関係性などから成り立つ、さまざまなかたちがあります。
本書では、そんなさまざまな学びのかたちにまつわるストーリーを、第一線で活躍する26人の著者たちに伺いました。
「あなたは、何から学んできたのですか?」
「なぜそれを学ぼうと思ったのですか?」
「どうやって学び続けているのですか?」
「あなたの人生において“学び”って何だと思いますか?」
著者一人一人にこうした問いをなげかけ、学びを始めた動機や原体験となった出来事、また、今も学びを持続させていける理由や仕組み、その原動力について伺いました。
食、建築、写真、文学、メディアや場づくり、スポーツ指導、ワークショップ、芸能、ビジネス、歴史、家族、宗教……、それぞれの著者の「学びの実践」のなかには、物事に対する独特の発想や着眼点、ものづくりに対する豊かな感性と情熱、また、社会にも自分にも、引いたり入り込んだりする視点があり、学びの概念が、ダイナミックに解釈され、考察されています。
共通するのは、いずれも、単に自分自身の学びに閉じず、社会や他者と個をつなぐソーシャルな学びの在り方、また、他のあらゆる人の学びを促し、引き出すような提案をふくむ考え方で学んでいるということです。
そしてそんな学びは、ライフワーク、人生を生きるうえでのスタンスと言えるものにまで昇華されているのです。
巻頭対談では、宇宙飛行士として「人生そのものが試される」ような試験も経験した山崎直子氏の学び方と、子どもたちに創造と表現の学び場をつくり続けてきた石戸奈々子氏にお話しいただきました。
大人の「学び」を多角的にとらえ、さまざまな「学び」に関わるきっかけを探したり、すでに何かを自身で学んでいる人。
また、「一生の学び」、「全ての物事に通底する学び」という視点を持ち、アクションを起こそうとしている人。
さらに、「人の学び」を引き出したり、その環境をつくる人。
そして、毎日を働き、試行錯誤を繰り返しながら生きる人にとって、学びを考えるためのヒントが満載です。
著者たちによる多様な学びの在り方を知ることで、この本が、学びを通した社会とのリンク、アプローチやアクションのきっかけとなり、そしてライフワークとしての「じぶんの学び」を見つけるきっかけとなれば幸いです。
「考えて、考えて、考えて、歩いていくうちに、また見える景色も変わってきて、道も続いていくと思います。もしかしたら思い描く道とは少し違うかもしれないけれど、歩いている過程でまたそこに新たに道はできているのだし、それはそれで進んでいったら、どこかで合流するかもしれない道ですよね。」 山崎直子
(対談「じぶんの学び」を見つけるために)より抜粋
目次
巻頭対談
山崎直子(宇宙飛行士)× 石戸奈々子(遊びと学びの秘密基地 CANVAS 代表)
「人生そのものが試される」という宇宙飛行士試験の話と、子どもの創造力を刺激する「学びのスパイラル」の作り方とは?
身体で読むという学び / 柴田元幸
「教えないこと」からの学び / 村上恭和
排水からの学び / 中島子嶺麻
Play to Learn という学び / ルーカス・B.B.
南米の民衆知からの学び / 石橋純
「アマチュア」という学び / 島田潤一郎
山伏修行からの学び / 成瀬正憲
「俺」の学び / 片桐仁
「好奇心」と「失敗」からの学び / 日比野拓
浮遊する自由からの学び / 林ナツミ
気づきの技術という学び / 松本紹圭
「からだ」と「こども」からの学び / 山上亮
孔子とアリストテレスからの学び / 桑子敏雄
ノータイム・ポチという習慣からの学び / 小倉広
ヤマトコトバ・ラッパーとしての学び / 宍戸裕行
強烈な嫉妬からの学び / 高山宏
場所からの学び / 田根剛
母の料理とおままごとからの学び / 松長絵菜
「死」からの学び / 一条真也
「?」と「! 」からの学び / 大月ヒロ子
合い言葉「じぶん、じぶん」からの学び / しまおまほ
リワード(報酬)による学び / 柳下祥
記憶からの学び / 東野翠れん
一生の学び / 鬼沢真之
プロフィール
[著]
山崎直子
千葉県松戸市生まれ。1999年国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士候補者に選ばれ、2001年認定。2004年ソユーズ宇宙船運航技術者、2006年スペースシャトル搭乗運用技術者の資格を取得。2010年4月、スペースシャトル・ディスカバリー号で宇宙へ。ISS組立補給ミッションSTSー131に従事した。2011年8月JAXA退職。内閣府宇宙政策委員会委員、日本宇宙少年団(YAC)アドバイザー、松戸市民会館名誉館長などを務める。著書に『宇宙飛行士になる勉強法』(中央公論新社)、『夢をつなぐ』(角川書店)、『瑠璃色の星』(世界文化社)など。
石戸奈々子
東京大学工学部卒業後、マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ客員研究員を経て、子ども向け創造・表現活動を推進するNPO「CANVAS」を設立。これまでに開催したワークショップは2000回、約30万人の子どもたちが参加。実行委員長をつとめる子ども創作活動の博覧会「ワークショップコレクション」は2日間で10万人を動員する。その後、株式会社デジタルえほんを立ち上げ、えほんアプリを制作中。総務省情報通信審議会委員などを兼務。共著書に『デジタル教科書革命』(ソフトバンククリエイティブ)、『デジタルサイネージ戦略』(アスキー・メディアワークス)、著書に『子どもの創造力スイッチ! 遊びと学びの秘密基地CANVASの実践』(フィルムアート社)がある。
柴田元幸
1954年東京都生まれ。1984年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。1986年イェール大学大学院修士課程修了。東京学芸大学専任講師、東京大学助教授を経て、2004年より同大学教授。2014年同大学退官。ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、レベッカ・ブラウン、スチュアート・ダイベックなど、多数の現代アメリカ作家の小説の翻訳を手がける。最近の訳書にポール・オースター『闇の中の男』(新潮社)、ブライアン・エヴンソン『遯走状態』(新潮社)など。2013年に文芸誌『MONKEY』(スイッチ・パブリッシング)を創刊。小説家の古川日出男らが立ち上げた朗読劇「銀河鉄道の夜」に2012年より参加。現在も全国各地で公演を行っている。
村上 恭和
1957年広島県生まれ。中学生の時に卓球を本格的に始める。近畿大学、和歌山銀行で選手として活躍した後、31歳の時に卓球指導者として独立。1990年に日本生命女子卓球部監督に就任し、チームを日本リーグ25回の優勝に導く。1996年に日本女子代表コーチ、2008年の北京五輪後に同監督に就任し、2012年のロンドン五輪卓球競技女子団体で日本卓球史上初の五輪メダルとなる銀メダルを獲得。続く2016年のリオデジャネイロ五輪金メダル獲得を目指す。そのマネジメントスタイルがビジネス界からも注目を集めており、企業等での講演も多数。著書に『勝利はすべて、ミッションから始まる。』(WAVE出版)。
中島子嶺麻
1984年東京都生まれ。東京の短大を卒業後、会社員、料理学校のアシスントを経て2007年よりブラウンズフィールドにて調理やイベント、経理等を担当。2013年5月に一家で高知県に移住し、農的生活を始める。現在は古い民家を修復しながら「人が集える場所」作りの準備を進めるとともに、日本各地で料理教室を開講している。共著書に『小さな子のマクロビオティックおやつ』(PARCO出版)、『きれいになる「ゆるマクロビ」 玄米と野菜のワンプレートごはん』(家の光協会)など。母は料理研究家の中島デ
コ。
ルーカス・B.B
1971年生まれ。1996年にニーハイメディア・ジャパンを設立。これまでにカルチャー誌『TOKION』、『metro min.』(スターツ出版)、『planted』(毎日新聞社)など多くの雑誌創刊に編集長やクリエイティブディレクターとして深く関わりながら、SHIPSとのコラボレーション・ブランド「ships mammoth」も手がける。現在トラベル・ライフ・スタイル誌『PAPERSKY』、キッズ誌『mammoth』を発行し、ファミリー向け野外フェスティバル「mammoth pow-wow」のイベントプロデュースなど、多方面のクリエイティブの場で幅広く活動している。
石橋純
1985年東京外国語大学スペイン語学科卒業。家電メーカー駐在員として1996年まで8年間ベネズエラに居住。2000年東京大学大学院博士課程修了。専門は文化人類学。研究テーマは南アメリカの民衆文化。カリブ海に面した南米北岸の産油国ベネズエラの都市下層地域(=スペイン語でバリオ)を主な調査フィールドとする。地域の人びとの祭りと宴、音楽のある暮らし、民族運動、人種主義と人種差別などを研究対象としている。これらすべてと関連するテーマとして、草の根の人びとが営む住民自治と民主政治にも関心を持っている。著書に『熱帯の祭りと宴』(柘植書房新社)、『太鼓歌に耳をかせ』(松籟社)、編著に『中南米の音楽』(東京堂出版)など。
島田潤一郎
1976年高知県室戸生まれ。小説家を目指しながら長くフリーター生活などを送ったのち、2009年、吉祥寺に一人出版社、株式会社夏葉社を創業。編集・営業・広報・総務担当。「何度も、読み返される本を。」を出版のモットーとする。これまでに『レンブラントの帽子』(バーナード・マラマッド著)、『昔日の客』(関口良雄著)、『星を撒いた街』(上林暁著・山本善行撰)、『さよならのあとで』(ヘンリー・スコット・ホランド著)、『ラブ・レター』(小島信夫著)など11冊を出版・復刊。晶文社より自身の単著『あしたから出版社』を刊行。
成瀬正憲
1980年生まれ。岐阜県出身。2001年中央大学総合政策学部に入学。出羽三山の山伏修行も体験。2007年中央大学大学院を修了し(有)PTP.incに就職。福井県の三国湊に移住。町づくりに携わる。2009年山形県移住。羽黒町観光協会職員として地域活性化事業に携わる。2011年、羽黒地域の精進料理をフランス、ハンガリーに紹介。翌年羽黒山麓の宿坊街の後継者たちと「出羽三山精進料理プロジェクト」を立ち上げ地域づくりを行う。2013年羽黒町観光協会を退職。独立して日知舎設立。
片桐仁
1973年埼玉県生まれ。多摩美術大学在学中に小林賢太郎とコントユニット「ラーメンズ」を結成。エレキコミックとのユニット「エレ片」としても活動している。舞台・ドラマ・映画・ラジオ等で幅広く活躍する傍ら、粘土による造形作品を制作しており、2013年には渋谷パルコミュージアムにて14年分の作品を集めた「片桐仁 感涙の大秘宝展」を開催。現在、NHK教育『シャキーン!』、TBSラジオ『エレ片のコント太郎』にレギュラー出演中。『TVBros.』『東京ウォーカー』『フライデー』での連載を持つ。
日比野拓
1972年神奈川県鎌倉市生まれ。工学院大学建築学科卒業。1991年株式会社日比野設計入社。現在、取締役専務、幼児施設担当統括
責任者を務める。関わった幼稚園、保育園、こども園、こども関連施設に関する設計は330を超える。またデザイン以外にも、子どもとデザインに関するワークショップや講演会、国内外の子どものデザイン視察ツアーの企画などを行う。
林ナツミ
現代美術作家。1982年埼玉県生まれ。2005年立教大学文学部卒業。2007年立教大学大学院コミュニティ福祉学研究科博士課程前期課程修了。2011年よりウェブサイト「よわよわカメラウーマン日記」にてセルフポートレート日記プロジェクト『本日の浮遊』の更新を続け、初の写真集『本日の浮遊』(青幻舎)も刊行。所属ギャラリーは恵比寿「MEM」。http://yowayowacamera.com(よわよわカメラウーマン日記)
松本紹圭
1979年北海道生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。蓮花寺佛教研究所研究員。超宗派仏教徒のウェブサイト『彼岸寺』(higan.net)を設立し、お寺の音楽会『誰そ彼』や、お寺カフェ『神谷町オープンテラス』を運営。ブルータス「真似のできない仕事術」、TokyoSource「東京発、未来を面白くするクリエイター、31人」、週間東洋経済「U40大図鑑」等、多数メディアに取り上げられる。2010年、ロータリー財団国際親善奨学生としてインド留学、Indian School of BusinessでMBA取得。2012年、若手住職向けに
お寺の経営を指南する「未来の住職塾」を開講。200名を超える意識の高い若手僧侶が「お寺から日本を元気にする」志のもとに各宗派から集結し、学びを深めている。2013年、世界経済フォーラム(ダボス会議)のYoung Global Leaderに選出される。著書に『おぼうさん、はじめました。』、『「こころの静寂」を手に入れる37の方法』『お坊さん革命』、『お坊さんが教えるこころが整う掃除の本』、『脱「臆病」入門』『お寺の教科書』など。
山上亮
野口整体とシュタイナー思想の観点から、人が元気に暮らしていける「身体技法」と「生活様式」を研究。伝統文化の智慧を現代の生活に活かす方法を提唱している。全国各地において整体個人指導、子育て講座、精神障害者のボディワークを行なうなど、はばひろく活躍中。月刊「クーヨン」にて整体エッセイを好評連載中。著書に『子どものこころに触れる整体的子育て』『整体的子育て2 わが子にできる手当て編』『子どものしぐさはメッセージ』(いずれもクレヨンハウス)などがある。
桑子敏雄
1951年群馬県生まれ。1975年東京大学文学部哲学科卒業、同大学院人文科学研究科哲学専修課程博士課程修了。博士(文学)。南山大学助教授などを経て東京工業大学へ。2012年より同大リベラルアーツセンター長。専門は哲学、倫理学、合意形成学、プロジェクトマネジメント論。日本の風土に合った社会基盤整備での社会的合意形成とプロジェクトマネジメントの確立を目指すべく、積極的に地域の現場に出向き、ダム建設や海岸の再生・保全、森林管理などで対立に陥った地域の問題解決に携わる。著書に『風景のなかの環境哲学』(東京大学出版会)、『空間の履歴』(東信堂)、『生命と風景の哲学』(岩波書店)など。
小倉広
組織人事コンサルタント、アドラー派の心理カウンセラー。大学卒業後、株式会社リクルート入社。ソースネクスト株式会社(現・東証一部上場)常務取締役、コンサルティング会社代表取締役などを経て現職。「人間力を高める」人間塾を主宰。「人生学」の探求および普及活動を行っている。また、20年間のコンサルタント経験をもとに「対立を合意へ導く」コンセンサスビルディング技術を確立。同技術の研究および普及活動を続けている。著書に「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉」(ダイヤモンド社)「任せる技術」(日本経済新聞出版社)など30冊以上。他に、10冊以上の著作が韓国、台湾、香港、中国などで翻訳販売されている。詳細http://www.ogurahiroshi.net/
宍戸裕行
1977年仙台市生まれ。慶應義塾大学環境情報学部、東北福祉大学大学院臨床心理学部、國學院大学神道学専攻科卒業。2000年に高田保世氏に出会い、ヤマトコトバを学びはじめる。株式会社博報堂を経て、現在は神主、また臨床心理士として企業や教育機関向けの心理カウンセリングやワークショップ、ネーミングや作詞等、幅広く活動している。雅楽ヒップホップバンドAudio JaponicaではMCとして祝詞ラップを担当。「古事記をラップで伝える会」「ヤマトコトバをまなぶ会」等の講師も務める。最近は皇室ジャーナリズムにも取り組んでいる。
高山宏
1947年岩手県生まれ。高知県育ち。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京都立大学、首都大学東京、明治大学を経て現在は大妻女子大学教授。学魔。英文学からマニエリスム、文化史に至る領域横断的な研究を行う。著書に『アリス狩り』(青土社)『超人高山宏のつくりかた』(NTT出版)『近代文化史入門』(講談社学術文庫)『夢十夜を十夜で』(はとり文庫)など、訳書にB・M・スタフォード『ヴィジュアル・アナロジー』(産業図書)ロザリー・L・コリー『パラドクシア・エピデミカ』(白水社)など多数。
田根剛
1979年東京生まれ。2006年よりDGT(DORELL.GHOTMEH.TANE /ARCHITECTS)をダン・ドレル(イタリア)、リナ・ゴットメ(レバノン)と共に パリ・フランスに設立。 現在、フランス、エストニア、スイス、レバノン、日本でプロジェクトが進行中。2006年のエストニア国立博物館の最優秀賞(2016年完成予定)、2012年の新国立競技場国際コンペでファイナリストに選ばれ、国際的な注目を集める。フランス文化庁新進建築家賞(2008)、ミラノ建築家協会賞受賞(2008)、イアン・チェルニコフ賞・ノミネート(2010)、Reddot Design Awards受賞 (2013)、ミラノ・デザイン・アワード2部門受賞(2014)。2012年よりコロンビア大学GSAPP客員教授。共著書に『海外で建築を仕事にする』(学芸出版社)、『やわらかい建築の発想』(フィルムアート社)など。www.dgtarchitects.com
松長絵菜
1975年神奈川県生まれ。2009年よりパリ在住。著書に『十二个月のバスケット』(女子栄養大学出版部)『Cook Book』(同)など。
一条真也
1963年北九州生まれ。本名は佐久間庸和(さくまつねかず)。早稲田大学政治経済学部卒。大手冠婚葬祭互助会、株式会社サンレー代表取締役社長を務めながら、人間尊重思想を広めるべく、作家、北陸大学客員教授、九州国際大学客員教授としても活躍。他にも、京都大学こころの未来研究センターの連携研究員や、全国冠婚葬祭互助連盟会長なども務める。著書は60冊を超え、新聞・雑誌にもエッセイやコラムを多数連載中。血縁、地縁などの「縁」を取り戻すことを「冠婚葬祭業のインフラ整備」と位置づけ、無縁社会の具体的な解決を模索し行動しつづけるとともに、「グリーフケア」の普及にも努める。2012年2月には、孔子および『論語』の精神の普及に貢献した人物に贈られる「第二回孔子文化賞」を京セラ名誉会長・稲盛和夫氏と同時受賞。
大月ヒロ子
1956年岡山県倉敷市(旧玉島市)生まれ。武蔵野美術大学を卒業後、1979年に板橋区立美術館学芸員に就任し数々のワークショップや展示を企画。1989年に有限会社イデア設立。東京国立近代美術館客員研究員、大阪府立大型児童館ビッグバン総合プロデューサー等を経て、現在はコミュニケーションを誘発する遊びと学びの空間デザイン、ワークショップ、ミュージアム作りなどを手がける。2013年に岡山県・玉島にクリエイティブリユースのプラットフォーム IDEA R LABを設立。共著書に『クリエイティブリユース』(millegraph)など。
しまおまほ
1978年東京・御茶ノ水生まれ。多摩美術大学造形表現学部卒業。1997年『女子高生ゴリコ』でデビュー。ファッション誌やカルチャー誌に漫画やエッセイを発表。著書に『タビリオン』(ブルース・インターアクションズ)、『しまおまほのひとりオリーブ調査隊』(プチグラパブリッシング)、『まほちゃんの家』(WAVE出版)、『ガールフレンド』(Pヴァイン・ブックス)など多数。両親はカメラマンの島尾伸三、潮田登久子。祖父母は作家の島尾敏雄、島尾ミホ。
柳下祥
2008年東京大学医学部医学科卒業。臨床研修を経て、東京大学大学院医学系研究科博士課程入学。2013年より東京大学大学院医学系研究科 疾患生命工学センター構造生理学部門特任助教
東野翠れん
1983年東京都生まれ。日本人の父、イスラエル人の母のもとに生まれる。幼少期に2年間イスラエルで暮らす。14歳のころから写真を撮りはじめ、モデル・写真家として雑誌・CMを中心に幅広く活躍。著書に『Lumière』(扶桑社)『イスラエルに揺れる』(リトルモア)など。
鬼沢真之
1960年茨城県生まれ。大学で教育学を学んだのち、1986年に自由の森学園に社会科教諭として赴任。2004年同学園高校長を経て
2013年より現職。校長時代から自由選択授業「林業講座」を担当し、毎週木曜日の午後は作業服にヘルメット姿で生徒とともに周
辺の山の間伐を行っている。