誰もが経済の中心を担う、市民起業家になれる。
私たちはもっと、市民参加型社会を理解し、実行に移すことができる。
世界の市民の、市民による、市民のためのイノベーション事例集&解説本!
本書は、名もなき市民1人1人の知恵を結集して起こした、海外の「地域イノベーション」の実例集です。日本国内のソーシャルデザイン本に不足していた、具体的な結果としての「数字」を25のすべての事例で明らかにし、コミュニティやプロジェクト成立の背景、問題解決までのストーリーを、年代ごとにポップなイラストで図説しています。その地域ならではの社会問題、イノベーションが周囲に与えた影響、他地域でも生かせるポイント、他国での類似事例、結論など、すべてをコンパクトに1事例=8ページで見事に整理し、完結して解説しています。
また、最終章では成功や失敗を踏まえて「市民起業家に必要な行動ガイド」を8つに絞り込み提案。問題意識を持つ誰もがプロジェクトを立ち上げられる具体策が、丁寧に解かれています。
市民としての意識が強い欧米圏で、市民参加型社会をつくるために、コミュニティを活性化するために、大きな社会問題も小さな取り組みから始めるために、日本には足りなかった巻き込み方、さまざまな参加の仕方、結果(数字)の作り方がよくわかる1冊です。
メディア掲載
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NPO支援コレクション(Nコレ!)でおススメ書籍として紹介されました!
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「朝日新聞」(9月14日朝刊)に、森健さんによる書評が掲載されました!
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「ソトコト」11月号(10月5日発売)で紹介されました!
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15年2月4日、「紫牟田伸子×山崎亮 『シビックエコノミー』を読み解く会 ~市民起業家になるためにぼくらがすべきこと~」を開催しました!
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「WIRED VOL.16 特集:MONEY, CODE & ME」(15年5月11日発売)で紹介されました!
目次
前書き
序文
イントロダクション
第2版によせて
■Case Studies
♯1 Arcola Theatre アーコラ・シアター
♯2 Baisikeli バイシケリ
♯3 Brixton Village ブリクストンビレッジ
♯4 Bromley by Bow Centre ブロムリー・バイ・ボウ・センター
♯5 Brooklyn Superhero Supply Co. ブルックリン・スーパーヒーロー・サプライ
♯6 Fab Lab Manchester ファブラボ・マンチェスター
♯7 Fintry Development Trust フィントリー開発トラスト
♯8 The George and Dragon ザ・ジョージ・アンド・ドラゴン
♯9 Household Energy Services ハウスホールド・エナジー・サービシズ
♯10 The Hub Islington ザ・ハブ・イズリントン
♯11 Hørsholm Waste-to-Energy ホーショルムごみエネルギー回収
♯12 Incredible Edible Todmorden インクレディブル・エディブル・トッドモーデン
♯13 Jayride ジェイライド
♯14 Livity リヴィティー
♯15 Museum of East Anglian Life 東アングリア民族博物館
♯16 Neil Sutherland Architects ニール・サザーランド・アーキテクツ
♯17 Nottingham University Hospitals ノッティンガム大学病院
♯18 Olinda Psychiatric Hospital オリンダ精神科病院
♯19 One Love City ワン・ラブ・シティ
♯20 The People’s Supermarket ピープルズ・スーパーマーケット
♯21 Rutland Telecom ラトランド・テレコム
♯22 Southwark Circle サザーク・サークル
♯23 Studio Hergebruik スタジオ・ヘルへブルーク
♯24 TCHO チョー
♯25 Tübingen User-led Housing チュービンゲン・ユーザー主導型住宅
■Conclusion 結論
A 主導者=市民起業家を見つける
B 協議を超えた市民参加=市民に共創を呼びかける
C 共同出資=資金調達の多様化
D すでにある資産を再活用する=隠れた機会の発掘
E 場所の体験=物理的・社会的な条件を設定する
F やりながら考えるアプローチ=自然発生を促す枠組み
G ネットワークの力で変化を起こす=規模の挑戦
H 価値のありかを認識する=変化の指標
シビックエコノミーの未来
プロフィール
[著]
00(ゼロ・ゼロ)
デザイナー、社会起業家、シンクタンク研究員、建築家などから構成されるチーム。2010年、NESTA(国立科学技術芸術基金)とCabe(イギリス省庁が設立した政府外郭団体)が、00に『The Compendium for the Civic Economy』の制作を依頼。本書初版の序文はキャメロン英首相が執筆。