イマジネーションあふれる舞台セットを生み出すプロダクションデザイン。
世界を舞台に活躍する21人のプロダクションデザイナーが語る、映画美術の極意。
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美術監督、プロデューサー、監督、撮影監督、衣装デザイナー、アニメーター、ゲームクリエイター、マンガ家、グラフィックデザイナー……
すべてのヴィジュアリストのために
映画界の最前線で活躍する21名のプロダクションデザイナー(美術監督)の仕事を、一人一人が持つ個性と特徴を抽出しながら、その発想法やアイデアの源を1冊に凝縮。映画美術の仕事の根底にあるものは何か? どのような方法論で制作に望んでいるのか? 彼らの映画に対する熱い証言は、美術監督、プロデューサー、撮影監督、照明技師などの制作者はもちろん、作品の裏側を知りたい映画ファンにとってもエキサイティングな内容になっています。
また本書では、ハリウッド名作からヨーロッパやアジアの映画史に残る傑作までを、豊富なカラー図版を用いて解説。これまで見ることができなかった貴重なスチル写真・絵コンテ・コンセプトアートを楽しむことができます。
映画制作に携わる人には有用なバイブルとなり、演劇やテレビの舞台セットに関わる方々や、アニメーター、ゲームクリエイターにとっても創造性をもたらす、映画美術の真髄がわかる決定的1冊です。
目次
ケン・アダム:『博士の異常な愛情』『バリー・リンドン』など
ジム・ビゼル:『E.T.』『ミッション:インポッシブル』など
リック・カーター:『グーニーズ』『戦火の馬』など
ジョン・ボックス:『ドクトル・ジバゴ』『アラビアのロレンス』など
ウィリアム・チャン:『恋する惑星』『花様年華』など
スチュアート・クレイグ:『エレファント・マン』『イングリッシュ・ペイシェント』など
ネイサン・クロウリー:『パブリック・エネミーズ』『ダークナイト』など
セドリック・ギボンズ:『オズの魔法使い』『踊る娘達』など
ダンテ・フェレッティ:『王女メディア』『そして船は行く』など
ジャック・フィスク:『地獄の逃避行』『イレイザー・ヘッド』など
アンチョン・ゴメス:『チェ』二部作 『私が、生きる肌』など
ウィリアム・キャメロン・メンジース:『誰が為に鐘は鳴る』『白い恐怖』など
サラ・グリーンウッド:『ハンナ』『アンナ・カレーニナ』など
グラント・メイジャー:『ロード・オブ・ザ・リング』『乙女の祈り』など
アレックス・マクダウェル:『チャーリーとチョコレート工場』『ファイト・クラブ』など
フェルディナンド・スカルフィオッティ:『暗殺の森』『ラストエンペラー』など
ジョン・マイヤー:『シカゴ』『ギルバート・グレイプ』など
イヴ・スチュワート:『キスキス、バンバン』『英国王のスピーチ』など
種田陽平:『キル・ビル』『フラガール』など
ディーン・タヴラリス:『ゴッドファーザー』『カンバセーション…盗聴…』など
リチャード・シルバート:『ローズマリーの赤ちゃん』『チャイナタウン』など
用語解説
プロフィール
[著]
フィオヌラ・ハリガン (Fionnuala Halligan)
ロンドンを拠点として、脚本家、批評家、コンサルタントとして活動。過去20年間『Screen International』のレギュラー寄稿者であり、さらにアジアにも活動の場を広げている。評論家として多数の映画祭において審査員や委員会のメンバーも務める。『The South China Morning Post(南華早報)』『Variety』『The Hollywood Reporter』のスタッフとしても活動中。著書に『世界名作映画絵コンテ図鑑』(富永晶子訳、スペースシャワーネットワーク)がある。
[訳]
石渡均 (いしわたり・ひとし)
日本映画撮影監督協会員。東京藝術大学(映像研究科)非常勤講師。フリーランスキャメラマンとして、劇映画、テレビドラマ、Vシネマ、大型映像、CM、PVなど多数担当しながら、執筆活動を続け現在に至る。著作に『ひまわりとキャメラ』(三一書房)など、訳書に『マスターショット3』(フィルムアート社)など。その他専門誌に寄稿文あり。現在文芸同人誌「澪」に『映画監督のペルソナ・川島雄三論』を連載中。
詳細HP http://mio2014mio2014.jimdo.com/まで