野外フェスのつくり方

岡本俊浩/山口浩司/庄野祐輔=執筆
MASSAGE編集部=編
発売日
2010年7月23日
本体価格
2,100円+税
判型
四六判変型・並製
頁数
224頁
ISBN
978-4-8459-1051-9
Cコード
C0070
備考
品切

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D.i.Y.ではじめるオーガナイズの知識

プライベートな野外パーティから、大規模野外フェスまでを網羅!
「オルタナティブな場をつくる」こととは何かを、様々なオーガナイザーへの取材を通して提示していきます。場を探し、交渉し、特別な空間をつくり出すためのオーガナイズ論と、ゴミや騒音対策、駐車場など必要不可欠な運営のノウハウが詰まっています。また、そのプロセスにあるさまざまな課題や現代的な意義も検証します。
遊びを超えた「何か」が生まれる瞬間を、みんなと共有できる「場」を自分でつくる……次の時代に繋がる、前向きで創造的な「オーガナイズ論」です。

主な取材先:
TAICOCLUB/廃校フェス/Slow Music Slow Live/夏の魔物/GREENROOM FESTIVAL/MAGICAL CAMP/朝霧JAM/FUJI ROCK FESTIVAL/Sence of Wonder/CAMPS/APPI JAZZY SPORT/農ミュージック農ライフ/eleven./teknival/WEEKEND/セカンド・シティ/CHAOS PARK

■特別付録:鼎談 野外レイヴの歴史(三田格×小野田雄×Chee)+野外フェス年表
■浅田泰さんによる、サウンドシステム、PA周りのノウハウも収録!

日常から切り離された場所に、理想となる空間をつくり出すこと。それは、昔から日常を反転させる手っ取り早い方法だった。祝祭の場で、人々は閉ざされた状況から脱出して、空気を呼吸をすることができた。それは、自由を求める初期衝動のようなものだ。
もし、あなたが出来合いの遊びに満足できない人間なら、自分の手で野外フェスをつくり出してみるのも良いと思う。困難な道のりではあるが、その果てには、他では得られない楽しさと、体験が待っている。そして、その創造の過程から得られた知恵は、他のさまざまな課題を解決するための糸口をも孕んでいるだろう。
(まえがきより抜粋)

目次

■概論◎野外フェスティバルとは何か?
―ゆるやかなコミュニティを形成する野外フェス
■野外フェスづくりの実践
実践1:最初に開催場所を選ぶ TAICOCLUB/廃校フェス/Slow Music Slow Live
実践2:コンテンツを形にする 夏の魔物
実践3:社会の中の野外フェス GREENROOM FESTIVAL/MAGICAL CAMP
実践4:野外フェスの運営術 朝霧JAM/FUJI ROCK FESTIVAL/Sence of Wonder
■D.i.Y.でつくる野外パーティ
駐車場/エントランス/照明/トイレ/フード/ごみ
■多様化するオーガナイズ
自然と人がつながる野外フェス CAMPS
地元を再評価する野外フェス APPI JAZZY SPORT
フェスが人と農を繋げる 農ミュージック農ライフ
オーガナイズの力 eleven.
ノーオーガナイズのレイヴ teknival
サウンドシステムのシーン weekend
レイヴをつくるコミュニティ セカンド・シティ
ハードコアパンクの野外パーティ CHAOS PARK
■浅田泰さんが語る、野外PAのノウハウ
―サウンドシステム、PA周りの知識から、騒音対策まで
■鼎談◎野外レイヴの歴史
三田格×小野田雄×Chee

プロフィール

[著]
岡本俊浩(おかもと・としひろ)
1976 年東京生まれ。渋谷宇田川町のレコード店「ミスターボンゴトーキョー」「DMR渋谷店」でのバイト生活を皮切りに音楽業界に入る。以後フリーのライター業。現在はエンタメ系記事から犬猫取材までこなす。主な執筆媒体は、「TVブロス」連載コラム「左手で描いた世界地図」、週刊誌「アエラ」のほか、季刊男性ファッション誌「アエラスタイルマガジン」では編集担当。世田谷区在住。

山口浩司(やまぐち・こうじ)
大阪生まれ、東京在住。知人に誘われてインタビュー誌「SPUTNIK whole life catalog」の編集室に遊びに行ったところから、同誌の編集を手伝うことになる。その後00 年代を通して、数人しかいないバーのパーティーから、数万人規模のフェスまで「遊びが8割、テレコを回したときだけ仕事」というスタンスでフィールドワークを重ねる。不定期刊行のカルチャー誌「MASSAGE」で編集を担当。

庄野祐輔(しょうの・ゆうすけ)
1976 年兵庫県生まれ。ヒップホップの教育雑誌「Collider」を創刊と同時に廃刊。それ以降、インディペンデントでの出版形態を模索。アンダーグラウンドに息づくD.i.Y. カルチャーを紹介する雑誌「MASSAGE」を不定期発行する。年鑑「映像作家100 人」シリーズ(BNN新社)の編集を手掛ける傍ら、フリーランスで、エディトリアルのアイデアと、エディトリアルのデザインを提供している。