デジカメとパソコンでできる映画制作ワークショップ

西村安弘=編著
発売日
2006年8月
本体価格
1,600円+税
判型
四六判・並製
頁数
208頁
ISBN
978-4-8459-0693-2
Cコード
C0074
備考
品切

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「一人からできる映画制作。あなたも作ってみませんか?」

「カメラとパソコン知識がゼロでもできる」実践的な映画製作!
発想や着眼点などのHOW(いかに)から、
機材を操作するテクニカルなSKILL(技術)まで、
豊富な図版と共に現場感覚でやさしく指導していきます。

目次

はじめに デジタル・カメラとパソコンで映画を作ろう
第一章 イメージを書く – 発想からシナリオへ
1 ゼロからはじめよう
★実体験から書く ★神話(物語タイプ)に当てはめる
★ジャンルから書く
2 シナリオをまとめよう
★ショット、シーン、シークエンスの違い
★シーンからカット割りへ
★シナリオの3要素(柱、ト書き、台詞)
★カット割りのヒント、シナリオから撮影台本へ
★空間の設定 ★空間の中に演技を置いての「通し」
★カットを「割る」ことを考える
★観る者の視覚的欲求に対応する
★ショットの等級(ショット・サイズ)
★画面サイズの選択とその変化
3 小説をシナリオにしてみよう
★小説の著作権
★映像では眼に見えるものしか描けない
★小説からシナリオへ ★まとめ
第二章 カメラを回す前に知っておきたいこと
1 デジタル映像の基礎
★デジタルは映像制作のプロセスを簡略化
2 アナログとデジタル
3 フレーム、画面サイズ
4 システム
5 ソフトについて
第三章 さあ、カメラを回そう
1 カメラは身体の延長である
★ビュー・ファインダーを覗くこと ★三脚を立てること
2 これだけは知っておきたい撮影技術
★ホワイト・バランス ★マニュアル撮影法
★どこに立つのか?
3 人物の動きとカメラの移動
★パンとティルト ★トラベリング(移動撮影)
第四章 物語(ドラマ)を作ろう
1 物語(ドラマ)を撮るとは?
★カメラ目線の禁止
2 エスタブリッシング・ショットとマスター・ショットの役割
★エスタブリッシング・ショット ★マスター・ショット
3 カット・バック(会話編)
4 イマジナリー・ラインとコンティニュイティ
★イマジナリー・ライン ★コンティニュイティ
5 主観ショット(POV)
6 アクションつなぎ
7 フレーム・インとフレーム・アウト
8 スウィッチ・バック(最後の瞬間の救出)
9 これだけは知っておきたい録音技術
★マイクの指向性 ★同時録音の問題点
10 これだけはしっておきたい照明の基本
★照明の基礎
11 これだけは知っておきたいスクリプトの基本
★スクリプターの役割 ★スクリプトに書き込む情報
★撮影準備 ★撮影現場
第五章 時間を組み立てる – 編集
1 時間を編む(物語の時間と語りの時間)
★撮影から編集へ ★時空間の伸縮
2 ノンリニア編集
★リニア編集とノンリニア編集
★ノンリニア編集の手順
★カットの取り込み ★カットの配置と並び替え
★エフェクトの適用 ★レンダリング
3 タイトル、テロップの作成
★編集ソフト付属のタイトル作成機能を利用
★文字入力上の注意 ★セーフ・ゾーン
★凝ったタイトルやテロップを作成するには
4 音の演出
★音の3要素(台詞、自然音、音楽)
★音源とオフ・スクリーン
5 アフレコ
6 音楽使用と著作権
7 MA処理
第六章 作品の公開
1 ビデオで公開する
★さまざまな公開の方法
★ビデオ・テープで公開する場合の特徴
★MiniDVテープへの書き出し ★VHSテープへの書き出し
2 DVDで公開する
★DVDへの書き出し ★DVDで公開する場合の特徴
3 インターネットで公開する
★インターネットを利用する場合の特徴
★ダウンロード配信 ★ストリーミング配信
★サーバーとクライアント ★ストリ-ミング配信システム
★ストリーミング配信に必要な装置とセキュリティ
★ストリーミング配信で映像を配信する範囲
★ストリーミング配信の実際
★ストリーミング・サーバーから動画データを呼び出すためのhtmlの記述
★ストリーミング配信用の動画ファイル(動画のエンコード)
★映像の情報量と圧縮
★データ・フォーマット
★インタ-ネットでの作品公開の今後
これを知っておくとクリエイティヴ Q&A
●人物の存在感はどうやって出しますか?
●物語として繋がっているのですが、
面白くないときはどうすればよいのでしょうか?
●リズム感を演出するためには、どうすればいいですか?
●ファースト・シーンは、どうすればいいですか?
●ズーム・レンズはどのようなときに使えばよいでしょうか?
●音声が割れてしまうのですが、どうすればよいのでしょうか?
●デジタル映像は映画とどこが違うのですか?
●ラスト・シーンを印象的にするためには、どうすればいいですか?
本書の用語解説 – 映画編
– パソコン編

プロフィール

[著]
西村安弘
東京工芸大学芸術学部映像学科助教授。日本大学芸術学部映画学科卒業。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。共著に『フェリーニを読む』『映画史を学ぶクリティカル・ワーズ』、訳書に『ロッセリーニ 私の方法』『アントニオーニ 存在の証明』など。