神々の知恵を盗め! 神話、伝説、ユング、キャンベルらの心理学・神話学の理論を援用した、想像性溢れた創作のためのシナリオ講義。登場人物、ドラマ構成、会話、ストーリー展開など、脚本に最低限必要な知識と技術を紹介。書き込み式練習問題付き。
目次
1章――ストーリーの存在意義を探る
1――ゴールデン・パラダイムの発想
2――いにしえの名作物語が生まれた理由
3――いにしえの名作物語が出来上がったプロセス
4――いにしえの名作物語の形式
5――名作物語の機能
6――自然な創作プロセスが途絶えてしまった理由
7――現代の物語はどのようにして作られているのか
2章――ストーリーの構造を徹底解剖する
8――物語に秘められた言語1 メタファー
9――物語に秘められた言語2 アーキタイプ
10――秘められた真実
11――ゴールデン・パラダイム
12――内的な衝突
13――エゴ(主人公)のアーキタイプ
14――驚喜するもの、戦標するもの
15――創造的無意識のアーキタイプ
16――メタファーの特質
17――集団と実体
18――原動力
19――ヒ-ロ-の旅、アンチヒーローの旅
20――ストーリー・フォーカス
21――シュガー.コート(糖衣)
22――ストーリーホイール
3章 ストーリーを創作する
23――創作のプロセス
24――現実の擬態(イミテーション)
25――素材源
26――六つのクリエイティヴ・テクニック
27――モデルを創造する
28――スト-リー錬金術
29――ストーリー・フォーカスを創造する
30――モーツァルト効果
31――シュガー・コートを施す
32――仕上げ
33――忍耐
34――まとめ
プロフィール
[著]
ジェームス・ボネット
脚本家、アストリア・フィルムライツ主宰。俳優としてブロードウェイのヒット作『キャンポベロの日の出』でジェームス・ルーズヴェルト役を好演した経験もある。脚本家に転身後、23歳で人気テレビシリーズ『若者の河(青春の河)』の脚本を書いたほか、40本を超えるテレビドラマや映画の脚本を担当。またアメリカ脚本家協会の理事に2度選出されている。物語創作の研究に献身しており、その集大成ともいうべき『クリエイティブ脚本術』を発表以降も、新たに得た研究成果を発表したり、読者からの発見をとりいれる場としてメイリング・リストを活用している
[訳]
吉田俊太郎
翻訳家。ロンドン、バルセロナを拠点にテレビ・ディレクター、ライターとして活動後、2000年に帰国。現在はテレビ・映画関係を中心に翻訳活動をしている。