映画のなかに隠されている宗教的なモチーフを読み解き、作品や作家が示そうとする「宗教美学=聖俗あわせもつ人間の生と世界のあり方の美学」に迫る。なぜ、ブレッソンやジョン・ウーはクリスチャンで映画を撮るのかなど、普遍的テーマを縦横無尽に論じる。
目次
イントロ シネマの宗教美学とは何か
1)宗教美学派の代表的シネアストたち
01 カール・ドライヤー
02 イングマル・ベルイマン
03 ロベール・ブレッソン
04 ルイス・ブニュエル
05 ロベルト・ロッセリーニ/ピエル・パオロ・パゾリーニ
06 マーティン・スコセッシ/ポール・シュレイダー
07 現代の流れ
アンドレ・タルコフスキー/ラース・フォン・トリアー/
ウディ・アレン/クシシュトフ・キェシロフスキ/ダルデンヌ兄弟/
アベル・フェラーラ/ハーモニー・コリン/ショーン・ペン/ジョン・
ウー/ウォシャウスキー兄弟
2)<シネマの宗教美学>の古典/現代的パースペクティヴ
01 キリスト教/聖書映画
02 キリスト教図像学
03 <神の死の神学>
04 神秘主義派
3) <シネマの宗教美学>の周縁とアクチュアリティ
01 政治/宗教対立、テロ、戦争
02 ポストモダン・スピリチュアリティ
03 宗教と映画音楽
04 サブカルチャー系
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