スコセッシ・オン・スコセッシ

私はキャメラの横で死ぬだろう

デイヴィッド・トンプソン/イアン・クリスティ=編
宮本高晴=訳
発売日
2002年12月
本体価格
2,500円+税
判型
菊判・並製
頁数
376頁
ISBN
978-4-8459-0242-2
Cコード
C0074
備考
品切

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新装増補版である本書では、1990年の『メイド・イン・ミラノ』以降の作品について、スコセッシ本人の言葉が新たにまとめられている。『グッドフェローズ』に始まり、『ケープ・フィアー』『エイジ・オブ・イノセンス』と続く90年代から新世紀へ。

目次

マイケル・パウエル「この監督はただものじゃない」
マーチィン・スコセッシあるいは四つの顔
ストーリテラー、映像魔術師、ジャンル内作家、反逆者

1 罪は教会ではなく街の中で贖うものだ
リトル・イタリーではタフガイと教会が力を持っていた
気づいたときには、通りに出てキャメラを回していた
『君みたいな素敵な娘がこんな所で何してるの?』『マレー、それは君じゃない』
撮影の最良の訓練所は、ロジャー・コーマンのところだ
『ドアをノックするのは誰だ』『ビッグ・シエーヴ』『ストリート・シーンズ』『明日に処刑を』
映画そのものが『ピー・マイ・ベイビー』だ
『ミ-ン・ストリート』

2 私は映画が好きだ、人生のすべてだ
自分を爆発させ、そして生き延びる男を描きたい
『アリスの恋』『イタリアン・アメリカン』『タクシー・ドライバー』
『ニューヨーク・ニューヨーク』は、即興に即興を重ねて撮影した
『ニューヨーク・ニューヨ-ク』『ラスト・ワルツ』
デ・ニーロはとてつもなくスケールの大きな俳優だ
『アメリカン.ボーイ』『レイジング・ブル』『キンク・オブ・コメディ』
とんでもないラストだ、とマイケル.パウエルは言った
『アフター・アワーズ』『アメージング・ストーリー』
憎悪するものに自らなりきること、それが生き残りの道だ
『ハスラ-2』『BAD』

3 私はキャメラの横で死ぬだろう
イエス・キリストは私たちと同じ人間の一人だ
『最後の誘惑』(1)
宗教的探究に自分のすべてを賭ける人間にロマンを感じる
『最後の誘惑』(2)
映画を撮る気はないか、とウディ・アレンが電話をかけてきた
『サムホエア・ダウン・ザ.クレイジー・リバー』『ニュヨーク・ストーリー』
『グッドフェローズ』の精神はドキュメンタリーだ
『グツドブエローズ』『メイド・イン.ミラノ』『ケープ・フィアー』
印象派のような色彩で貴族を描きたい
『エイジ・オブ・イノセンス』『映画の世紀―マーティン・スコセッシとたどるアメリカ映画の旅』
炎とともに地獄にダイビングする映画
『カジノ』
補遺にかえて/インタビュー
魂を肉体より重視する人間に魅了される
『クンドゥン』