アートセラピーは、自分自身のより深い部分と対話したり、他者との開かれた関係を築く手段をつくる。作品という無意識の世界と直接に対話できる場を持つアートセラピーと現代アートの関係を問い、その最新情報を収録する。
目次
(1) 霊性/狂気/セラピューティックな視点から読む<もうひとつの西洋美術史>
アルタミラ洞窟壁画 キリスト教絵画 フランス象徴主義 後期印象派 表現主義/新表現主義 シュルレアリスム アウトサダーアート 抽象表現主義 現代への流れ/ボイス、クライン、ロスコ、シモンズ
(2) アートセラピーとは何か
アートセラピーはどのように誕生したか なぜアートを用いるのか 誰がアートセラピーを求めているのか どのような方法で行なうのか アートセラピーの注意する点 ヒーリングとは? 現代とアートセラピーの役割
(3) アートセラピーとは誰か
マーガレット・ナウムブルグ エドワード・アダムソン フリードル・ブランデイズ イーディス・クレイマー アーサー・ロビンズ ナタリー・ロジャーズ カール・ユング アントン・エーレンツヴァイク スーザン・バッハ マルガレーテ・ハウシカ アリス・ミラー
(4) アート×セラピーの横断的最前線
.パオロ・クニルのエクスプレッシヴ・アーツ・セラピー
ラボルト精神病院のプラクティス ….ドゥルーズ=ガタリより
犯罪、アディクションと直面する
臨床美学はいかにして誕生するか
第三の超現実主義
エクスタシーなしで癒しなどない ….マルホランド・ドライヴ論
(5) アートセラピーのためのブックガイド