「処女作を撮る」ことは人生のドラマだ。処女作はどのような発想から生まれたのか、実現させるためにどのように動きまわったのか。個性派映画監督16人の瑞々しい才能の原点がわかるインタビュー集。
目次
はじめに
デビュー作の衝撃とは何か
スティーヴン・ローウェンスタイン
1 見るに耐えないが、特別な愛着のある映画
ジョエル&イ-サン・コーエン『ブラッド・シンプル』
2 私たちは、フェミニスト映画を撮っているのよ
アリソン・アンダース『ガス・フード・ロジング』
3 時代精神に一致させることができるかどうかが問題だ
ケヴィン・スミス『クラークス』
4 カメラポジションが大事だということも知らなかった
スティーヴン・ブリアーズ『ガムシュー(探偵)』
5 日常に潜む諸問題からドラマを作り上げたい
ケン・ローチ『夜空に星のあるように』
6 他人のアイデアに縛られずに自由に撮る瞬間
マイク・リー『ブリーク・モーメンツ』
7 スタッフも、俳優も、私も、喜び楽しめる雰囲気を作ろうとした
ベルトラン・タヴェルニエ『サン・ポールの時計職人』
8 監督は立っているだけで、クルーの志気を高めなければならない
パリー・レヴィンソン『ダイナー』
9 自分の内なる目で見たものを表現すること
ニール・ジョーダン『殺人天使』
10 本番の演技とは、カメラにセクシャルな視線を送ることだ
マイク・フィギス『ストーミー・マンデー』
11 猛烈にきわどく、パーソナルな映画を撮りたい
ペドロ・アルモドバル『ペピ、ルーシ、ボム』
12 とにかく脚本を書いてみる、行き詰まったら、それはそれでよい
スティーヴ・ブシェーミ『トゥリーズ・ラウンジ』
13 陽が閉ざされた、灰色の冬の映画を撮りたかった
ゲーリー・オールドマン『ニル・バイ・マウス』
14 東洋と西洋の間に立つ、私の内面の平衡感覚を表現したい
アン・リ-『推手』
15 人生のどん底で、自分がなによりも知っていることを描く
P・J・ホーガン『ミュリェルの結婚』
16 自分とは何者かを世界に向けて訴えた
ジェイムズ・マンゴールド『君に逢いたくて』