デザイン、建築、モード、PC、映画、ハイヒール……。幻の雑誌「パピエ・コレ」の編集長が書き下ろすペダントリーに満ちた20世紀のポップ的美学。スピーディでスマートな近代の幻影。
目次
1 スタイルの魔術
垂直の都市、水平の都市――スカイスクレーパーとサバービアの造形心理
万博とモーターショーが「未来」を捏造した
サイケデリック様式の源泉としての世紀末――60′sものケイオティック・テクノロジー
コラム
アートを模倣した50′sデザイン
スクーターと「移動」のパーソナライズ
2 モードと肉体
一九七三年論、ノスタルジーが発見された年
なめらかさへのオブセッション――ナイロン・ストッキング・整形美容・脱毛の20世紀
性と衣服、モードはつねに権力的だった
コラム
ガーターベルトのエロティシズム
脚、下降するエロティシズム
3 コンピュータ・ア・ゴーゴー
SFの造形デザインは、いかにして生まれ変化していったか
巨大な塔というコンピュータ幻想は、どのように生まれたか
カンプリア紀のパーソナル・コンピュータ――その多様性と絶滅種について