ファミリー・クライシス、メディアクラシーなど複雑に絡み合う問題をふまえ、1968年以降の社会と併走する、映画の新しい“社会派”的展開を整理。ワイズマン、クレイマー、ケルコフなどの作家紹介も充実。

目次

イントロ　〈社会派シネマ〉の3つのテーゼ　　　北小路隆志

Ⅰ　〈社会派シネマ〉問題作17
01　チチカット・フォーリーズ
O2　俺たちに明日はない
03　ベトナムから遠く離れて
04　三里塚・第二砦の人々
05　ゴツドファーザーPARTⅡ
06　ナッシュビル
07　仮髪のコリーダ
08　ヒトラー
09　アレクサンダー大王
10　ショアー
11　ゆきゆきて、神軍
12　ドウ・ザ・ライト・シング
13　ボブ・ロバーツ
14　新ドイツ零年
15　ナムヌの家
16　アンダーグラウンド
17　プライベート・ライアン

Ⅱ　１９７０／２０００年を代表する社会派作家たち①
01　フレデリック・ワイズマン
02　ロバート・クレイマー
03　アモス・ギタイ
04　ストローブ＝ユイレ
05　フランシス・フォード・コッボラ
06　小川紳介
07　スティーヴン・スビルバーグ
08　オリヴァー・ストーン
09　イアン・ケルコフ
10ジガ・ヴェルトフ集団／メドヴエトキン集団

Ⅲ　《社会派シネマ》の戦い方①［マクロ編］
01　アメリカニズム　　水原文人
02　天皇／沖縄／在日　北小路隆志
03　メデイアクラシー　越智敏之
04　宗教／精神世界　　水原文人

Ⅳ　１９７０／２０００年を代表する社会派作家たち②
11　ミシェル・クレイフィ
12　テイム・ロビンス
13　ドゥシャン．マカヴェイエフ
14　ニコラ・フイリベール
15　トリン・T・ミンハ
16　マチュ－・カソヴイッツ
17　テリ－・ギリアム
18　スパイク・リー
19　田荘荘
20　佐藤真
21　テオ・アンゲロプロス
22　バーバラ・ハマー
23　ライナー・Ｗ・ファスビンダー
24　ナンニ・モレッテイ
25　クロード・シャブロル
26　黄建新
27　原一男
28　崔洋一
29　土本典昭
30　フィリップ・ガレル
31　リノ・プロッカ
32　渡辺文樹
33　マイク・リー
34　マーチイン・スコセッシ
35　ジョン・シュレシンジャー
36　ロバート・アルトマン
37　ドグマ95
38　ケン・ローチ
39　朴鐘元
40　アーネスト・ディッカーソン
41　熊井啓
Ⅴ　〈社会派シネマ〉の戦い方②【ミクロ編】
05　ファミリー・クライシス　　　　斉藤綾子
06　メディカル系　　　　　　　　　井上リサ
07　スモール・タウン／サバービア　鬼塚大輔
08　バイオレンス　　　　　　　　　北小路隆志

Ⅵ　〈社会派シネマ〉を面白くする８の視点
01　編集
02　音＋音楽処理
03　カメラワーク
04　教育効果
05　ノンフィクション／フィクション
06　ジャンル的社会派
07　カルチュラル・スタデイーズ
08　〈私映画〉とドキュメンタリー

Ⅶ　古典的社会派シネマの歴史　濱ロ幸一＋佐崎順昭