ピックアップ

気になる映画本 2024年5月刊行

フィルムアート社の中の人が2024年5月に刊行された映画関連書籍の中から気になる映画本3冊をピックアップして紹介します。(毎月上旬更新予定)
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◎バックナンバー(2024年4月


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ミニシアター再訪〈リヴィジテッド〉
都市と映画の物語 1980-2023
大森さわこ゠著
アルテスパブリッシング

シネマスクエアとうきゅう、岩波ホール、シネ・ヴィヴァン六本木、シネマライズ、ユーロスペース、Bunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座……小さな劇場たちの“夢”の軌跡をたどった旅の記録。

1980年代初頭、「ミニシアター」が日本の映画界に大きく花開いた。バブル崩壊、シネコン襲来、リーマンショック、コロナ禍と、逆風に翻弄されながらも、新宿・六本木・渋谷・銀座・神保町・恵比寿などの街とともに生きつづけてきたミニシアター。同時代を並走してきた映画評論家が、劇場や配給会社など当時の関係者たちの証言を集め、彼らの情熱と映画への愛、数々の名画の記憶とともに、都市と映画の「物語」をたどる渾身の書!(出版社HPより)


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不完全な社会をめぐる映画対話
映画について語り始めるために
河野真太郎、西口想゠著
堀之内出版

こんな映画本を待っていた!
「陰謀論」、「ハラスメント」、「ケア」、「ミソジニー」、「障害」etc…テーマに沿って、現代映画を社会的な視点で語るスリリングな対談。

「好きだった監督がハラスメントで告発されたとき、作品にどう向き合えばよいのか?」「一昔前の作品を見るとジェンダー観に違和感を覚えて楽しめない」等、近年多くの人が直面した問題に寄り添いながら、映画と社会の関係を深く見通す。誰もが感想をSNSで発信し、映画を見ることがコミュニケーションに組み込まれつつある現代で、映画と社会はどのような関係にあるのだろうか?映画を「観る」だけでなく、「語る」ことの比重が増す社会における、新たな地平を描く。(出版社HPより)


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レジェンド・オブ・マッドマックス
完全メイキングブック『マッドマックス』から『マッドマックス:フュリオサ』まで
イアン・ネイサン=著
(玄光社)

『マッドマックス』から『マッドマックス:フュリオサ』まで『マッドマックス』シリーズ初のオフィシャルメイキングブック。

ポストアポカリプスを描いた天才・ジョージ・ミラー監督の傑作アクション『マッドマックス』シリーズ。本書はその究極のガイドブックだ。伝説の第1作『マッドマックス』から最新作『マッドマックス:フュリオサ』までその歴史をたどる本書では、各作品の制作現場を掘り下げ、『マッドマックス』をカルチャーとして根付かせたオリジナリティあふれる世界観や、舞台裏の真実に迫る。

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を除き、『マッドマックス』シリーズ初の完全メイキング・ブックである本書は、初公開の写真満載しその全貌を解き明かす。 インパクト抜群のキャラクターやスリリングなアクション、神話的コンセプトや深遠なテーマまでその魅力を余すところなく解説した本書を読めば、1979年公開の第1作から2024年公開の最新作『フュリオサ』に至るロード・ウォリアーたちの軌跡に触れることができるだろう。 力がすべてを制するワイルドな世界の旅が幕を開ける。ウェイストランドを駆け巡り、映画の裏側に隠されたすべての物語を見つけ出すのだ。詳細な制作エピソード、バックストーリー、そして見応えある図版を満載した『レジェンド・オブ・マッドマックス』は、映画史にその名を刻んだ本シリーズを愛するすべてのファン必読の書である。(出版社HPより)

 


その他の気になる映画本

岸惠子自伝 卵を割らなければ、オムレツは食べられない』岸惠子=著(岩波書店)
ルーカス・ウォーズ』ロラン・オプマン、ルノー・ロッシュ=著(キネマ旬報)
ジャッキー・チェン 成龍伝説』ジャッキープロジェクトチーム=著(ART NEXT)
『カサブランカ』偶然が生んだ名画』瀬川裕司=著(平凡社)
オッペンハイマー クリストファー・ノーランの映画制作現場』ジェイダ・ユエン、クリストファー・ノーラン=著(ボーンデジタル)
まちの映画館 踊るマサラシネマ』戸村文彦=著(西日本出版社)
The Visual Story ストーリーを伝える画面構成の原則』ブルース・ブロック=著(ボーンデジタル)